㉚入社初日(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉚入社初日(機能性ディスペプシア闘病記)
約5年ぶりの社会復帰を果たした私は、当初不安より喜びの方を強く感じていました。
職場のドアを開けた瞬間に、ピリリッと流れる空気。
それは「ママ」から「私」へと変わる時間を感じ、心地よい緊張感に満たされました。
「〇〇ちゃんのママ」ではなく、「〇〇さん」と呼ばれることや、自分のために用意された机やPC、久しぶりに触るオフィス機器や文具が妙に懐かしくひそかに感激していました。
ただ、育児と家事の毎日を過ごしていた5年間がまったりし過ぎたのか、仕事脳への切り替えに苦戦しました。
今まですぐに覚えてきたであろうことに時間がかかり、テキパキとした動きができていないことを自覚しました。
PCもバージョンアップされているせいか、作業が効率よくすすめられません。
次々と引継ぎされる仕事をどうメモすべきか、そんなことさえ分からなくなり内心パニックになっていました。
そして、職場のコミュニケーション。
いくらアットホームと言えども、上司や先輩たちとの会話はママ同士の会話とは異なるマナーが必要です。
言葉遣いに気を付けながら、普段より倍以上の高速脳にして会話に集中しなければ…という思いで気が抜けませんでした。
シャキッとする、を心掛けた入社初日でしたが、でも実際はかなり空回りしていたかも知れません(^^;)。
5年間のブランクは、私にとってとても大きなものでした。
そんな中、機能性ディスペプシアになった私が最も難関に思っていた時間がやってきました…。
次回は「㉛職場のランチタイム」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉙この会社に入りたい…(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉙この会社に入りたい…
前回までの様子↓
就活を始めて3か月。
自宅の最寄り駅1つ隣にある企業に面接に行きました。
「週3日~OK。4時間~6時間勤務。時間・曜日は柔軟に対応します。」という条件を見て、これなら無理のない範囲で仕事ができそうだと思いました。
でもこれまでのように求人内容と面接で聞く内容が異なっている可能性も高かったので、今回ばかりはしっかりと自分の勤務条件を伝え、確認しました。
もしここで条件が合わなければ縁が無かったとあきらめようと思っていましたが、面接官の言葉は意外なものでした。
「ここの職場は女性が多くて、みんな子育てを経験してきた人ばかりですよ。今は介護でお休みがちな人もいますし、それぞれ事情を持ってます。でもみなんなチームとしてフォローし合ってきたので、大丈夫ですよ。」
「みんなチーム」や「フォローし合う」というワードが響き、仕事は営業事務で業界も未経験でしたが、この会社に入りたい…と思いました。
また機能性ディスペプシアという持病がある私ですが、女性が多くアットホームな職場の雰囲気を見て、体調が悪くなっても大丈夫かも知れないと思えました。
急なお休みでも対応してくれる体制が、何より安心させてくれました。
そして面接の翌日ー。
採用通知がきて、やっと仕事が決まりました。
就活を初めて3か月と書きましたが、実際は面接までいかない期間を遡ったらもっとかかっていました。
これまでの苦労(?)を思い返すと、やはり仕事は縁なんだなあと思えました。
ただ機能性ディスペプシアや持病がある人は、再就職することにとても不安を抱えている人も多いと思います。
実際、職場の予期せぬトラブルで身体を壊す人も少なくありません。
わたしは仕事をしていない状態で機能性ディスペプシアを発症したので、仕事を始めることはそのときの環境を変える1つの手段のようにも思えていました。
1つのことを何度も頭をよぎらせて考えすぎてしまう性格なので、仕事をすれば今ある悩みを少しでも考え込む時間が減らせるかも知れない…そう思いました。
そして実際、仕事を始めたことで忙しくなったものの、これまでの環境をプラスへと変えてくれたように思います。
もちろん大変なこともあったので、そんなこともこれから描いていこうと思っています。
次回は「㉚入社初日」について書きます。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉘オフィスワークの面接へ
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㉘オフィスワークの面接へ(機能性ディスペプシア闘病記)
前回の様子↓
オフィスワークなら余程の重要ポジションでないかぎり1人体制ということはないと思い、再びオフィスワークの仕事探しを始めました。
そして運よく徒歩圏内で見つけ、面接はいい感じで進みました。
幼稚園児がいることを伝えると、
「他に育児中の方もいるので大丈夫ですよ。」
「夏休みはお休み調整しますね。」
と、とても好意的な言葉をかけてくれたので、わたしはもうその会社に入社する気分になっていました。
…が、1週間経っても何も連絡がありません。
少し前なら驚くべきことですが、最近は不採用だと通知さえしてくれない企業もあるようです。
本来なら面接の際に、
「採用なら○○以内に連絡しますが、連絡がなければ不採用だと思ってください。」
と事前に伝えるべきだと思うのですが、通告のない企業もわりと多いようです。
確かに不採用通知や電話がくると、自分を完全否定されたようでショックですよね…。就活への意欲も落としかねません…。
むしろ連絡がないのは、事実を真っ向から受け止めなくて良いのかも知れません。
ただ今回は、面接でとても良い雰囲気だったので「何故?」という疑問が駆け巡りました。
わたしは機能性ディスペプシアという持病を抱えて自分の体調に不安を持っていましたが、それよりも小さな子供を抱えて社会復帰をする難しさをもろに痛感しました(十分に分かっていたはずでしたが…)。
「短時間勤務OK!」「急なお休み対応します!」「育児中のママさん歓迎!」などのフレーズを見て面接に臨んでも、
「近くに頼れる人はいますか?」
「残業できますか?」
などと聞かれることもありました。
幼稚園児がいることを伝えた瞬間、あきらかに怪訝な顔をされたこともありました。
いつしかわたしの就活は、自分の体調の考慮よりも、子供がいても歓迎してくれる会社探しへと意気込みが変わりました…。
次回は「㉙この会社に入りたい…」です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉗販売の面接を受ける
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㉗販売の面接を受ける(機能性ディスペプシア闘病記)
前回の就活の様子です。↓
電車通勤をあきらめ、無理なく自転車で行ける範囲で仕事探しを再開しました。
わたしが仕事できる時間は、子供が幼稚園に行っている間の午前9時~午後2時までという短時間と、自宅近辺というのが条件だったので仕事探しは難航しました。
そんなある日、ホテル内にあるケーキ屋で9時~12時までの販売の募集を見つけました。
接客経験がほぼゼロでしたが、ケーキ屋さんと言えば子供の頃に描いていた夢!
もしかしたら今こそ叶えるチャンスかも知れないと浮足立ったわたしは、意気揚々とした気分で面接に臨みました。
…が、撃沈です。
ロビーの一角でケーキを売っているのですが、販売は常に1人でこなす交代制だと説明を受けました。
見ると、ホテル内にあるためお客さんはそんなに多くなく、1人でも十分対応できるのが分かりました。
そして面接官には、
「前もってのお休み変更なら対応しますが、当日だと厳しいですね」
と言われ、幼稚園児を抱える身、また体調不安定な機能性ディスペプシアの持病を持つ身としては諦めざるを得ない労働環境であることを自覚しました…。
そもそもわたしはこの体調で働くことができるのだろうか?
そんな疑問を持ちながら、わたしの暗雲とした就活はまだ続きます。
次回は「㉘オフィスワークの面接を受ける」です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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(更新しないと、すぐに順位が落ちるのですね…。)
㉖機能性ディスペプシアだけど仕事がしたい
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㉖機能性ディスペプシアだけど仕事がしたい
機能性ディスペプシアになって1年半が過ぎた2017年の春。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら過ごすうちに、症状の限界が分かってくるようになりました。
当初吐き気があるだけで動くのが辛いと思っていましたが、慢性化していくうちに「これくらいなら大丈夫」という基準が少し見えてきました。
そして出産してからずっと専業主婦だったわたしは、仕事を少しずつ始めてみたいと思うようになりました。
わたしが仕事を始めてみたいと思った理由
・20代で培ってきたキャリアを少しでも生かしたいと思った
・仕事のブランク期間をこれ以上延ばしたくないと思った
・幼稚園のママ友関係に疲れてきた
・生活や老後資金を少しでも稼ぎたいと思った
・社会とのつながりがほしかった
・もともと外に出て仕事するのが嫌いではなかった
・機能性ディスペプシアの症状が悪化したときの対処法が少し身についてきた
最後に書いた能性ディスペプシアの症状(吐き気、食欲不振、胃もたれ)が悪化したときのわたしの対処法です。
①プチ断食を試みる。
→普段の食事の量をさらに減らしますが、1食抜くと胃の運動機能が衰えてしまうのでなるべく3食は食べるようにしました。
②消化の良いものだけを食べる。
→卵や豆腐、煮魚や鶏ささみが中心です。そこにブロッコリーや人参、ほうれん草などの副菜と野菜たっぷりのお味噌汁を添えていました。
③間食をやめてみる。
→基本的に市販のお菓子は消化に悪いので、期間を決めて制限しました。
④処方された薬をフルコース服用する。
→少し良くなると減薬を試みがちでしたが、やはり薬の効果は侮れません。
⑤ストレスになりそうな事柄をできるだけ避ける。
→私の場合ですが、ストレスになりそうな人との付き合いをできるだけ絶つことでした。(これがとても難しいのですが…)
⑥疲れすぎないようにする。
→疲れたり、風邪をひいたりすると胃の運動機能が落ちているのを感じました。
⑦セルフケアをする。
→このとき行っていたのはヨガやこんにゃく湿布、瞑想やあずきカイロです。
わたしの場合ですが、症状が悪化したときはこれらを実行すれば、だいぶ落ち着いてきました。
いざ面接!
そして、四コマ漫画のようについに面接を受けることになるのですが、緊張のせいか、車内で気持ち悪くなってしまいました。
面接はあえなく断念。
とてもやりたい仕事だったのですが、今の体調では電車通勤が厳しいことを実感しました。
このときのわたしは電車に乗って通勤している人の姿がとても生き生きとして見え、トボトボと家路につきました。
次回は「㉗販売の面接を受ける」です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉕あずきカイロ
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㉕あずきカイロ
あずきカイロで温活しよう
ハンドメイト店で出会ったあずきカイロ。
電子レンジで温めて何度も使えるということで、そのエコ感や手軽さに惹かれて1つ1,000円で購入してみました。
使い方はとても簡単♪
600Wの電子レンジで30秒〜1分くらい温めるだけです(私のはがきサイズのあずきカイロは50秒が適温でした!)。
使ってみると、「こんにゃく湿布」のときのようなじんわりとした温かさを体の芯まで感じました。
こんにゃく湿布は体の毒素を吸収してくれる利点がありますが、煮出し作業やタオルの準備が必要になってきます。
その点、「あずきカイロ」は電子レンジでチンするだけなので、日々の温活に取り入れやすくおススメです。
手作りもできる!あずきカイロ
私はハンドメイド店で購入しましたが、手作りされている方もけっこういるようです。
〈用意するもの〉
・あずき・・・ 120~150グラムぐらい
・綿100%の布・・・20×40cm
〈作り方〉
①4つに折りたたんで両サイドを縫い合わせ、袋状にする。
②あずきを袋に入れ、残りの部分を閉じる。
手縫いで簡単に作れるようです。
あずきカイロの温めるときの注意点
あずきカイロの袋の大きさやあずきの量によって、加熱時間が異なってきます。
10秒ごと様子を見ながら温めてみて下さい。
加熱しすぎると小豆が破裂する恐れがあります。
また、連続で温めるとあずきの水分が減り、割れやすくなります。
必ず4時間以上あけるように使用してください。
温めたばかりのあずきカイロは、20分ほど温かさが持続しますよ。
あずきカイロの保存方法
あずきは虫が好むため、使用後は冷蔵庫で保管して下さい。
しばらく使わない場合は未使用品にも関わらず、冷凍保存するようにして下さい。
あずきカイロの寿命
何度でも使えるとは言え、あずきカイロにも寿命があります。
使っていくうちにあずきの水分が減り、温めにくさを感じたり、あずきが脆く(もろく)割れやすくなっているようでしたら寿命のサインです。
わたしは夏以外は週2~3日使うようにしていましたが、1年くらい持ちました。
あずきカイロの効果
あずきカイロは温めることによってあずきにある水分が蒸気となって出てくるので、蒸しタオルをあてたようなしっとりとした温かさを感じることができます。
またあずきには遠赤外線効果もあるので、吸熱性と温熱作用に優れ「冷え」や「こり」にも効果を発揮してくれます。
あずきの香りも芳ばしく、リラックス効果もありますよ。
機能性ディスペプシアの症状緩和!?
機能性ディスペプシアの症状を緩和させる1つとして、胃腸を温めることが推奨されています。
胃腸を温めることで血流がアップし、弱った胃腸機能を改善させることが期待されています。特に胃痛や胃もたれに効果があるので、ぜひ試してみて下さい。
機能性ディスペプシア時代、胃腸を温めると体調が少し良くなるのを感じました。ダメなときはダメでしたが…。温活は病気予防のためにも続けていきたいですね。
手作りが面倒な人や、あずきカイロがなかなか手に入らない人には市販品がおススメです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は「㉖機能性ディスペプシアだけど仕事がしたい」です。
㉔瞑想に挑戦(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉔瞑想に挑戦
私の瞑想体験
私は自律神経を整えさせるために、瞑想に挑戦してみました。
「呼吸を整えて”無”になる」というのが、なかなか至難の業です。
瞑想は朝もしくは夜が最適ということなので、四コマ漫画のように子供が就寝した夜、アロマキャンドルを置いて暗闇で行うことにしました。
が、最初のうちはどうしてもその日起きたことや考え事などの雑念が駆け巡り、うまくいきません。
しかし瞑想にはいろいろなやり方があるので、瞑想効果とあわせてご紹介します。
瞑想で期待される効果
ストレスや不安が一因となって機能性ディスペプシアは発症、もしくは再発すると言われています。
そのため、改善のために「ストレス軽減」はとても大切な治療の1つとされています。
ストレスの軽減
↓
自律神経が整う
↓
内臓機能が回復
↓
胃腸の調子が良くなる
このループを会得できたら、機能性ディスペプシアが改善するだけではなく、ストレスからくる病気に対しても耐性ができそうですね。
瞑想に救いを見出した有名作家
瞑想を生活に取り入れたことで人生に救いを見出した人がいます。
「ライ麦畑でつかまえて」で知られる小説家J・D・サリンジャーです。
戦場でのトラウマ体験や恋人との別れ、また作家としての苦悩を抱え一時期心を病んだ彼ですが、瞑想に出会ってから精神を安定させ、自分らしさを取り戻すことができました。
実は彼の半生を描いた伝記映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』で、その様子を見ることができます。
後世はひたすら本を書き続けては瞑想にふけるという世捨て人のような生活を送っていたサリンジャーですが、ここまで瞑想を極めることができたら人生無敵かも知れないと思わせてくれました。
瞑想に失敗した人や、これから瞑想を始めようとしている人にもおススメな映画です。
瞑想のやり方
今日から始められる瞑想のやり方を3つ紹介しますね。
◆マインドフルネス瞑想
①背筋を伸ばして座る
②目は優しく開けたまま伏し目がちにする
③自然な呼吸で、呼吸に集中する
④この瞬間を味わう
最初は2~3分。慣れてきたら時間を長くしていって下さい。
◆ヴィパッサナー瞑想
この瞑想は呼吸の流れをイメージすることがポイントです。
◆サマタ瞑想
①リラックスできる体制になる
②特定のもの(呼吸やロウソクの炎など)に一点集中する
③ひたすら観察し続ける
初心者におすすめの瞑想です。私はこの瞑想をときどき取り入れていますよ。
3つ目のサマタ瞑想は、1つのものに集中するだけなのでとても取り組みやすいです。
私の場合、YouTubeの焚火の映像を見て行っていましたが、最近は砂時計を見ながら行っています。
砂が落ちていくのを無心に見るだけなのに、疲れた脳が癒されていくのを感じます。
1日1分からでも始められる瞑想。
瞑想にはいろいろなやり方があるので、自分に合ったやり方を見つけ、ぜひ心も身体もリフレッシュできるといいですね。
瞑想アプリなんかもあるようですよ。
次回は「㉕あずきカイロ」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉓朝がつらい(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉓朝がつらい
私の場合ですが機能性ディスペプシアになってからというのも、とにかく午前中は吐き気に悩まされていました。
そのため朝の支度(したく)は心ここにあらずの状態だったので、4コマ漫画のような出来事がわりとよく起きていました。
アクティブに動きたい午前中に吐き気があると、1日の活動意欲をなくします。
そのときの私にできることは買い物と家事くらいで、朝から電車に乗ってどこかに行くとか、運動をするなんていう元気や気力はありませんでした。
そして朝食後はさらに吐き気が強く出ていました。
その原因が最初よく分かっていなかったのですが、だんだんと乳製品(チーズ、バター、ヨーグルト、牛乳など)を摂った後に吐き気が強くなるということに気付きました。
これは恐らく乳製品に含まれる脂肪分が、胃腸に負担をかけていたのではないかと思います。
あくまで私の場合ですが、消化に良いとされるヨーグルトも朝だけは受け付けませんでした。
実は機能性ディスペプシアが改善している今も、ヨーグルトは昼や夕食に食べています。朝食べると吐き気を誘発するという不安が、今も残っているためです。
「あのときあのシチュエーションで吐き気が起きた」
という出来事が積み重なっていくと、なかなかそれを払拭できない自分がいます。
何も不安なく好きなときに好きなように食べる、ということがまだできていないのは、長年機能性ディスペプシアを患った後遺症なのかも知れません。
食欲がなくても、朝食は1日の消化吸収のリズムを作るので、少量でも欠かさないようにしたいものですね。
次回は、「㉔瞑想に挑戦」について書きます。
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㉒持病を打ち明けてみる(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉒持病を打ち明けてみる
機能性ディスペプシアは理解されづらい
機能性ディスペプシアはまだ世間にあまり知られていないせいか、病名を伝えても病気の説明を求められるか、もしくはスルーされがちです。
命に関わるような病気ではないし、「ずっと吐き気がある、すぐお腹いっぱいになる、食欲がない」などの症状を説明しても、その辛さはなかなか伝わりません。
つわりを経験している女性になら「つわりみたいな症状がずっと続く」と言えば伝わりやすいかも知れません。
でも「妊娠?」と疑われるのは避けたいですし、それを言われるとかなり傷付きます…。(経験談)
また機能性ディスペプシアの症状は、良くなったり悪くなったりします。
良いときは普段通り動けるので、そこまで深刻に見えないかも知れません。
実際体調が良いと本人も機能性ディスペプシアであることを忘れ、食事を楽しめたりします。
何を食べても大丈夫!
というときもありますが、たいてい調子良く食事を楽しんだ後は猛烈な吐き気や胃もたれに襲われ、それが何日も、あるいは週単位で続きます。
食事だけではなく、過労やストレス、あるいは何が引き金になったのか分からないまま再発してしまうこともあります。
でもこれらを人に説明しても、なかなか理解してもらえません。
持病を打ち明けるとき
機能性ディスペプシアに限らず、本当に信頼できる家族や友人以外には持病は周りに明かさないでいたいものです。
いつだって元気な自分でいたいし、変に気を遣われたくもありません。人によっては否定的なイメージを持つ人もいるかも知れません。
それでもやはり、打ち明けなければならないときもあります。
・体調が一定しないことで迷惑をかけそうなとき。
・これまでの関係の維持が難しくなりそうなとき。
わたしは仕事関係の人に少し話してから、身の置き方が楽になりました。
だけど実際に言えたのは、入社して3年経ってからのことでしたが…。
そのときの反応は4コマ漫画のようにスルーされたのですが、吐き気に襲われて早退したいことを申し出たときは事前に話しておいて良かったとは思っています。
これについても漫画にしていきたと思いますが、まだ漫画は時系列なので仕事をしていない状態です。
また食事や外出など頻繁に誘ってくれる人には、曖昧(あいまい)に断り続けているわけにもいかなかったので、「胃腸の調子がずっとおかしい」というような言いまわしで体調不良のアピールをしました。
これまでの関係を維持するのが難しいと思ったときは、それとなく伝えた方が誤解がないように思います。
結局、持病があることは最小限に留めた方がお互いに気を遣わずに良いのかも知れません。
私の場合ですが、打ち明けたことでつながれたり、共感し合ったりする関係性を求めるのは難しいと感じました。
次回は、「㉓朝がつらい」について書きます。
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㉑夏がつらい(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉑夏がつらい
機能性ディスペプシアと自律神経
機能性ディスペプシアは、自律神経が乱れると症状が悪化すると言われています。
特に自律神経が乱れやすい夏は、注意が必要です。
猛暑が続くと、体内の温度を下げるために交感神経が働き、体のバランスを整えようとする自律神経に大きな負担がかかります。
疲弊した自律神経は体内の水分の循環や熱の放出がうまくできず、やがて頭痛・めまい・だるさ、そして食欲不振を始めとした胃腸障害を引き起こしてしまいます。
機能性ディスペプシアの私と夏
私が機能性ディスペプシアを発症したのも夏でした。
暑さで自律神経が乱れたことが原因の1つとなっていたのを自覚していたので、
「暑いところにいるとまた胃を壊してしまうかも知れない」
という不安から、できるだけ炎天下にさらされることを避けるように過ごしていました。
4コマ漫画は時系列で描いているので、時は2016年になります。
娘は当時4歳。
幼稚園の夏休みは、クラスみんなで公園遊びが企画されることもありました。
炎天下の中、元気に遊びまわる子供たちを見ながら木陰で立ち話をするママたち。
このときの私は、そんなことはとてもできる自信がなく、参加せずにいました。
だけど夏休み前、幸か不幸か
「キッザニアに行こう!」
「遊園地に行こう!」
と、声をかけられるようになりました。
電車で子連れでお出掛け…。
もう不安しかありません。
「うちの車に乗って行く?」と言われることもありましたが、これはこれで車酔いの不安が襲い掛かります(そもそも慢性的な吐き気があるので車に乗ること自体苦痛です)。
外出の誘いを断るために私が出した苦肉の策は、自分の家に招くことでした。
人を家に招くのはとても疲れますし準備も大変ですが、炎天下にさらされて機能性ディスペプシアが悪化するよりはマシだと思いました。
たとえ体調が悪くなったとしても、家なら何とか乗り切れます。
子供のための思い出作りと割り切って、頑張りました…。
持病を抱える人に思うこと
もし私が機能性ディスペプシアでなければ…。
あのときの子育ては、もっとアクティブな思い出が作れたかも知れません。
持病があると、できないことばかり目が行きがちです。
誰もが元気に見え、引きこもりがちな自分を呪いたくなります。
持病のせいで家族を巻き込んでしまっていると思うと、心苦しくもなります。
でも病気になるということは、それだけ自分に無理をさせていたということかも知れません。
私は機能性ディスペプシアになってから、これまでの生き方を見つめ直すきっかけにもなったように思います。
2021年の今、私の機能性ディスペプシアは半年間ほぼ症状がありません(正確には3~4月くらいに落ち着きました)。
当時の苦しんでいる私や、今も苦しんでる人たちに伝えたいのは、
そのときできることをすればいい。
ということです。
無闇に自分を責め立てず、自分に優しくしてあげてほしいと思っています。
だってその病気は、これまで頑張った証でもあるのですから。
次回は、「㉒持病を打ち明けてみる」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
⑳外食(機能性ディスペプシア闘病記)
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⑲外食
外で出される食事は、機能性ディスペプシアや胃弱の人にとって、とても量が多く感じられます。
ラーメンやパスタ等の麺類1人前も、完食するのがひと苦労です。
(最近では「量を多く出すことがお客様へのもてなし」をスタンスにしているお店もありますが、あれって誰にでも喜ばれるサービスではないんですよね…。)
とにかくテーブルに食事が運ばれてきたとき、「食べきれるだろうか」というプレッシャーが重くのしかかります。
最初は美味しく食べられても、半分まで食べきると、たいてい苦行に思えてきます…。
それはもう、大食い選手権の後半戦を迎えた選手のような気分です。
残してしまうと、
「美味しくなかったのかな」
「食べ残すなんてマナーを知らない人」
と、お店の人に思われてしまうことや、一緒に食事をしている相手に対しても申し訳ない気持ちになってきます。
家族と一緒なら食べてもらうことができますが、友人や職場関係の人との食事はそうもいきません。
家族以外の人と外食をするときの私のルールは、
「そのとき食べたいものではなく、食べきれそうなものを選ぶ。」
でした。
そして食べきれないことも想定し、できるだけ
「残した量が目立たないメニューを選ぶ。」
ようにしていました。
たとえば汁に入った麺類なら沈めてしまいます…(^^;)
洋食なら、ごはんよりパンにします。パンを半切れ残した方がごはんより目立ちません(と私は思っています)。
あとはわざと辛いものを選び、辛すぎて食べられなかった体裁を装います(実際私は辛いものが大好きです)。
パスタは誤魔化しきれないので、イタリアンならグラタンやドリアにします。残ったものを隅に押し寄せることができるからです。
本当は注文時に「少なめで」と言えたら良いのですが、複数人での会食だと場を白けさせてしまいそうなので言えないんですよね…。
そんなとき魅力的に目に映るのは、お子様ランチです。
いろいろなお料理を1プレートでおさめ、時には飲み物やデザートまで付いてお値段もお手頃です。
1人前を食べきれない人にとって、これほど条件に合ったメニューはありません。
もし誰でも注文することができたら、外食でこんなに悩むことがないのにと思います。
もっとハーフサイズのハーフ価格がメニューに並べられたらと願う日々です。
今回は機能性ディスペプシア患者や、胃弱や小食の人のあるある記事を書いてみました。
次回は「㉑夏がつらい」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
⑲我が家のキッチン(機能性ディスペプシア闘病記)
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⑱我が家のキッチン
もとからお料理があまり得意でなかった私ですが、機能性ディスペプシアになってから食事のメニューを考えるのが苦痛になってしまいました。
食べたいものが思い浮かばないため、メニューも思い付きません。
ヒント探しにお料理番組やレシピ本を見ても心動かされず、逆に胃酸が込み上がってきます。
自分1人なら何かあっさりしたもので済ましたいところですが、成長期の子供がいるとそうもいきません。
そんなとき私は、とりあえず野菜をたくさん入れられる煮物や炒め物ばかり作っていました。
子供にとって、つまらない食事だったかも知れません。
あくまで私の場合ですが、機能性ディスペプシアの症状がつらいとき、新メニューへのチャレンジ意欲はほとんどありませんでした。
しかし。
それを見兼ねたのか、我が家に救世主が現れました。
食べることが大好きな夫です。
最初はラーメンから始まりました。
どうやったら野菜がシャキシャキになるのか、チャーシューが無いとき何を代用すべきか、ラーメンに合う半熟卵加減はどれくらいか、そんな小さな探求心から夫の自己流クッキングの幕が開けました。
美味しいものが食べたいと思う人は、やっぱりお料理も上手ですね。
夫や周りの人を見ると常々そう思います。
少しでも美味しくするため、ひと手間かけることを厭いません。
たとえば私はカレーは市販のルーを使って作りますが、夫はカレー粉やヨーグルト、トマト缶やローリエなどあらゆる食材で味付けします。
サラダのドレッシングやステーキのたれ、鍋の素も市販品は使わず、手作りします。
そのため、我が家のキッチンは私がかつて使うことのなかった調味料で溢れ出しました(笑)。
スパイスに限ってはどれだけあるんだろうという感じで収納に困っていますが…(^^;)。
私は機能性ディスペプシアになってしまいましたが、夫のお料理への覚醒は怪我の功名となったかも知れません(^^;)。
次回は、「⑲外食」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
⑱あと一口の苦しみ(機能性ディスペプシア闘病記)
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⑱あと一口の苦しみ
あと一口。
機能性ディスペプシア患者にとって、この一口が後悔を生むことがあります。
なかなか思い通りに食が進まないため、体重が落ち、栄養面も心配になってきます。
そうなると少しでも食べれるときに食べようと頑張りがちです。
でも最後の一口と思って食べたものが胸焼けや胃もたれを引き起こし、しばらく続く吐き気と戦わなければなりません。
「あのとき無理をしなければ…」
私もこれまで何度も悔やんできました。
食事中につらいと思って食べる最後の一口には注意が必要です。
もしかしたら、それがその食事の辞め時もしくは休み時なのかも知れません。
常に早期満腹感があるのでいつが辞め時なのか、そもそも食べ始める瞬間から辞め時かも知れないので、見極めが難しいところですが…。
機能性ディスペプシアの食事の仕方3つ
6年近く機能性ディスペプシアを患った私が、食事中に工夫したことです。(消化に良いものや、よく嚙んで食べる、冷たいものは避けるは基本中の基本なので割愛します。)
◆できるだけ同じ時間に食べ、完食を目指さない
食欲がなくても、とりあえず朝昼夕をできるだけ同じ時間に最初の一口を食べてみます。
そこで胃の蠕動運動が始まり、思ったより食べられるときもあります。
この同じ時間というのは、体内リズムを整え、胃腸の調子を整えやすくするからです。
食べている途中「さっきより無理してる」と思い始めたら、私は潔く箸を止めるようにしました。
きっとそれが今回の胃の限界値。
ここで無理をしてしまうと後がつらくなることを体験してきたので、無理をしない食事を心がけるように気を付けました。
◆食事に集中しすぎない
視覚や嗅覚で楽しみながら食事をすると消化能力が高まるとされていますが、機能性ディスペプシア患者の場合、食事をすることがストレスになっていたりします。
「吐き気が起きないだろうか」「せめてこれくらいは食べなければ」と、ネガティブな思考やプレッシャーが襲ってきて、食べることがますます苦痛になってきます。
私は食事と向き合うのを避けるため、お行儀が悪く恐縮ですが、好きなTV番組を見ながら食べるようにしていました。
ながら食べは良くないと分かっているのですが、私の場合、食事以外の方に意識を向けると食べられたりしました。
でも暗いニュースやドラマだと消化能力が落ちてしまうので、できるだけ楽しい番組を選びたいところです。
◆背筋を伸ばす、もしくは途中で立つのもあり
猫背になると胃腸が圧迫され、消化・吸収が悪くなりがちです。
胃腸の圧迫は胃下垂や胸焼けの原因にもなるので、食事の時はより気を付けたいところです。
でもあまりにもピン!とし過ぎても満腹中枢が刺激されてしまうので、背中が丸くならない程度を心がければ十分だと思います。
そして。
機能性ディスペプシア患者は、食事中に逆流しそうになるときもありますよね。
そんなときはもう立ってしまいましょう。
知っていましたか?
座っているよりも立った方が、食べ物をスムーズに胃から腸へと降りやすくなるんです。他の臓器などに邪魔されず通り道ができるため、身体にとっても良いことなんだそうです。
ただこちらも満腹感を得やすい(ダイエットには効果的)ため、私は食事後半に実践していました。
外出先ではなかなかできませんが…。
機能ディスペプシアで食べられない人へ
機能性ディスペプシア時代、私はいつも満足に食べられないことに後ろめたさを感じてきました。
でも今日は食べられなくても、明日は今日より食べられるかも知れません。
明日も食べられなくても、一週間後は今よりマシかも知れません。
この先もしばらく、良くなったり悪くなったりを繰り返すかもしれませんが、自分の症状のパターンが見えてきます。
自分に合った対策を見つけて、無理をしない優しい食事を心がけてみて下さい。
千里の道も一歩から。
改善に向けてあれこれ試していけば、少しずつ少しずつ、回復に向かうと信じています。
機能性ディスペプシア患者さんや胃の不調で苦しむ人たちが、以前の生活を取り戻すことができますように。
次回は、「⑲我が家のキッチン」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
⑰機能性ディスペプシアとつわりの吐き気
はじめての方はこちらをご覧下さい。
⑰機能性ディスペプシアとつわりの吐き気
機能性ディスペプシアの慢性的な吐き気は、つわりと似ています。
つわりは自律神経やホルモンバランスの乱れ、アレルギー反応やビタミン・ミネラル不足が要因と言われていますが、はっきりとしたメカニズムは分かっていません。
一方、機能性ディスペプシアは過度のストレス、加齢、不規則な生活、食生活の乱れ、運動不足、遺伝性などが原因と言われています。
この機能性ディスペプシアとつわりの2つを経験した私ですが、症状は似ているものの吐き気の起き方はやはり違うと感じていました。
今回は吐き気を誘発した食品と、吐き気を軽減させたものの効果をそれぞれ比較してみました。
吐き気を誘発した食品の比較
×…吐き気誘発 △…そのときによって吐き気誘発 〇…吐き気誘発せず
・炭酸飲料 ×
・柑橘系 △
・酸っぱいもの 酢 × 梅干し 〇
・マクドナルドなどのジャンクフード ×
・甘いお菓子 ×
・味の濃いもの ×
・揚げ物 ×
・乳製品 △
・カフェイン ×
×…吐き気誘発 △…そのときによって吐き気誘発 〇…吐き気誘発せず
・炭酸飲料 〇
・柑橘系 〇
・酸っぱいもの 酢 〇 梅干し 〇
・マクドナルドなどのジャンクフード 〇
・甘いお菓子 〇
・味の濃いもの ×
・揚げ物 ×
・乳製品 △
・カフェイン ×
あくまでも私の体験談になりますが、2つを比較すると、つわり時の方が比較的食べられるものが多かったです。
つわり中はスッキリするもの、サッパリするものを食べると気持ち悪さが緩和していくのを感じました。
食べられるものを胃の中に入れることで、症状が落ち着くのがつわりの特徴でした。
一方の機能性ディスペプシアは、胃に負担をかけると症状が強く現われます。
特に胃酸過多には注意が必要です。
食べ物を消化するために胃酸が分泌されますが、過剰に分泌されると吐き気や胃痛、逆流を引き起こしてしまいます。
食べ過ぎや脂ものがNGなのは基本ですが、つわりで楽になった炭酸飲料や酸っぱいもの(酢の物料理やレモン系など)も要注意です。逆に胃酸の分泌を促してしまい、症状を悪化させてしまうことがあります。
そして。
つわり時に私を救ってくれたあのハンバーガーやポテトやナゲットたちが、機能性ディスペプシアになってしまってからは吐き気を誘発させる食品となってしまいました…。
消化に悪いのは確かですもんね…。
(完治に向かっている2021年10月現在は、普通に食べられています)
このように、つわり時は消化に悪いものでも目が欲したものなら基本的にOKですが、機能性ディスペプシアは目が欲しても受け付けませんでした。
寝ても覚めても続く慢性的な吐き気は辛いものです。
この吐き気を軽減させるために、つわり時代と機能性ディスペプシア時代に試したことの効果を比較します。
吐き気を軽減させるものの効果を比較
・六君子湯(漢方) → 服用2~3週間で効果あり
・生姜 → 一時的効果あり
・ミントなどのアロマ → 吐き気軽減
・ツボ刺激 → リリーフバンド効果あり
・ナウゼリン(吐き気予防薬) → 効果微妙
・点滴 → 受けていない
・すっきり飴やガム → 効果微妙
・鍼・灸 → その日1日効果あり
・六君子湯 → 漢方の香りが強くて吐き気誘発
・生姜 → こちらも香りが強くて受け付けない
・ミントなどのアロマ → 吐き気軽減
・ツボ刺激 → リリーフバンド効果大
・ナウゼリン(吐き気予防薬) → 処方なし
・点滴 → 吐き気予防に1日効果あり(ビタミンの点滴です)
・すっきり飴やガム → 一時的効果あり
・鍼・灸 → 受けていない
同じ吐き気でも、やはりつわりと機能性ディスペプシアは種類が違うと思いました。
以前に紹介した「リリーフバンド」(詳しくはこちらの記事をご参考下さい。)はどちらも効果がありましたが、つわり時の方が特によく効いたように思います。
アロマや鍼・灸については、また記事にしていきたいと思います。
次回は、「⑱あと一口の苦しみ」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
⑯映画は私を救う その2 『アデル、ブルーは熱い色』
はじめての方はこちらをご覧下さい。
⑯映画は私を救う その2
映画「アデル、ブルーは熱い色」。
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したということで、鑑賞しました。
この映画は女性同士の恋愛を描いていて、フランス映画特有の生々しさがありました。
やっぱりすごいですね。
かなり官能的な仕上がりになっています。
映画を1つの芸術として見るフランスでは、タブーはほぼないのでしょう。
ミニマムな世界でひたすら「リアル」を追求するので、ドキュメンタリーを観ているような感覚にもなります。
1つのシーンを長回しで撮るのもフランス流です。
3時間という長尺なので、どっぷり映画の世界に浸れました。
そしてそして。
ありました、食事をしている映像。
この映画では、登場人物の内面や家庭環境を食事風景で表現する手法をとっています。その中で、主人公アデルがボロネーゼを食べるシーンが印象的でした。
そのシーンはこんな感です。
アデルは、自宅パーティーで手作りの料理を振舞います。
しかし恋するエマに相手にされず、友人たちが帰った後、ひたすら無心に食べ残ったボロネーゼを食べ続けるというものでした。
もうやけ食いですね。
食べ方も怒りや悔しさが込められているので決してお上品ではありませんが、その見事な食べっぷりは確実に私の食欲スイッチを押してくれました。
いろいろと映画を観てきましたが、こんなに「お腹が空いてくる」映画はありませんでした。
他でもボロネーゼや生牡蠣、チョコバーやワインなど食べたり飲んだりするシーンがあります。
やたらアップで撮られていて、指やナイフを舐めながら食べる音も聞こえ、これもまたフランス映画の生々しさが伝わってきました。
機能性ディスペプシアで食欲不振にあった私ですが、鑑賞した後は早速ボロネーゼを作り、アデルのように貪る(?)ように食べることができました。
「食べたい!」と思う衝動は大切にしたいですね。
もしフランス映画が苦手でなければ、食欲不振の人には特におススメしたい映画です。
次回は「⑰機能性ディスペプシアとつわりの吐き気」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。