⑯映画は私を救う その2 『アデル、ブルーは熱い色』

 

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⑯映画は私を救う その2

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映画アデル、ブルーは熱い色

カンヌ映画祭パルムドールを受賞したということで、鑑賞しました。


この映画は女性同士の恋愛を描いていて、フランス映画特有の生々しさがありました。

やっぱりすごいですね。

かなり官能的な仕上がりになっています。

映画を1つの芸術として見るフランスでは、タブーはほぼないのでしょう。

ミニマムな世界でひたすら「リアル」を追求するので、ドキュメンタリーを観ているような感覚にもなります。

1つのシーンを長回しで撮るのもフランス流です。

3時間という長尺なので、どっぷり映画の世界に浸れました。

 

そしてそして。

ありました、食事をしている映像

この映画では、登場人物の内面や家庭環境を食事風景で表現する手法をとっています。その中で、主人公アデルがボロネーゼを食べるシーンが印象的でした。

 

そのシーンはこんな感です。

アデルは、自宅パーティーで手作りの料理を振舞います。

しかし恋するエマに相手にされず、友人たちが帰った後、ひたすら無心に食べ残ったボロネーゼを食べ続けるというものでした。

もうやけ食いですね。

食べ方も怒りや悔しさが込められているので決してお上品ではありませんが、その見事な食べっぷりは確実に私の食欲スイッチを押してくれました。

 

いろいろと映画を観てきましたが、こんなに「お腹が空いてくる」映画はありませんでした。

他でもボロネーゼや生牡蠣、チョコバーやワインなど食べたり飲んだりするシーンがあります。

やたらアップで撮られていて、指やナイフを舐めながら食べる音も聞こえ、これもまたフランス映画の生々しさが伝わってきました。

 

機能性ディスペプシアで食欲不振にあった私ですが、鑑賞した後は早速ボロネーゼを作り、アデルのように貪る(?)ように食べることができました。

「食べたい!」と思う衝動は大切にしたいですね。

 

もしフランス映画が苦手でなければ、食欲不振の人には特におススメしたい映画です。



次回は「⑰機能性ディスペプシアとつわりの吐き気」について書きます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。