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㉑夏がつらい
機能性ディスペプシアと自律神経
機能性ディスペプシアは、自律神経が乱れると症状が悪化すると言われています。
特に自律神経が乱れやすい夏は、注意が必要です。
猛暑が続くと、体内の温度を下げるために交感神経が働き、体のバランスを整えようとする自律神経に大きな負担がかかります。
疲弊した自律神経は体内の水分の循環や熱の放出がうまくできず、やがて頭痛・めまい・だるさ、そして食欲不振を始めとした胃腸障害を引き起こしてしまいます。
機能性ディスペプシアの私と夏
私が機能性ディスペプシアを発症したのも夏でした。
暑さで自律神経が乱れたことが原因の1つとなっていたのを自覚していたので、
「暑いところにいるとまた胃を壊してしまうかも知れない」
という不安から、できるだけ炎天下にさらされることを避けるように過ごしていました。
4コマ漫画は時系列で描いているので、時は2016年になります。
娘は当時4歳。
幼稚園の夏休みは、クラスみんなで公園遊びが企画されることもありました。
炎天下の中、元気に遊びまわる子供たちを見ながら木陰で立ち話をするママたち。
このときの私は、そんなことはとてもできる自信がなく、参加せずにいました。
だけど夏休み前、幸か不幸か
「キッザニアに行こう!」
「遊園地に行こう!」
と、声をかけられるようになりました。
電車で子連れでお出掛け…。
もう不安しかありません。
「うちの車に乗って行く?」と言われることもありましたが、これはこれで車酔いの不安が襲い掛かります(そもそも慢性的な吐き気があるので車に乗ること自体苦痛です)。
外出の誘いを断るために私が出した苦肉の策は、自分の家に招くことでした。
人を家に招くのはとても疲れますし準備も大変ですが、炎天下にさらされて機能性ディスペプシアが悪化するよりはマシだと思いました。
たとえ体調が悪くなったとしても、家なら何とか乗り切れます。
子供のための思い出作りと割り切って、頑張りました…。
持病を抱える人に思うこと
もし私が機能性ディスペプシアでなければ…。
あのときの子育ては、もっとアクティブな思い出が作れたかも知れません。
持病があると、できないことばかり目が行きがちです。
誰もが元気に見え、引きこもりがちな自分を呪いたくなります。
持病のせいで家族を巻き込んでしまっていると思うと、心苦しくもなります。
でも病気になるということは、それだけ自分に無理をさせていたということかも知れません。
私は機能性ディスペプシアになってから、これまでの生き方を見つめ直すきっかけにもなったように思います。
2021年の今、私の機能性ディスペプシアは半年間ほぼ症状がありません(正確には3~4月くらいに落ち着きました)。
当時の苦しんでいる私や、今も苦しんでる人たちに伝えたいのは、
そのときできることをすればいい。
ということです。
無闇に自分を責め立てず、自分に優しくしてあげてほしいと思っています。
だってその病気は、これまで頑張った証でもあるのですから。
次回は、「㉒持病を打ち明けてみる」について書きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。