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㊸高齢者の食事
食べられなかった機能性ディスペプシア時代、私はやたら人が食べているご飯の量が気になっていました。
健康な成人女性より遥かに食べられていない自分をとても不安視していたからです。
でも時折ダイエット中の人が自分と同じくらいの量、もしくはそれ以下の量しか食べていないのを目撃すると、やたら安心感を得ていたものです。
そんなときニュースやドキュメンタリー番組で目にする高齢者のリアルな食事風景。
ときにコンビニ弁当だったり、ときにカップラーメンだったり、ときに手の込んだ奥さんの手料理だったり、あるいは菓子パンやデザートだったりと食事内容は様々でしたが…
「私よりも食べている」
というのが確かな情報として映ることが多々ありました。
食欲は生命力とつながっていると実感していた当時の私。
人間にとって三大欲求の一つである「食欲」を失くしつつある私は、とても生命力が弱い人間のように感じました。
あの高齢者の方が、きっと生命力が強いんだ…。
勝手な妄想がさらに自分を苦しめ、力をなくしていました。
食べられていなくても…
機能性ディスペプシアがひどかったとき、私の体重は一時期30キロ台前半でした。
そのときは果物や健康補助食品しか口にできていませんでした。
当時の夕ご飯の様子。↓
でも少しずつ自分の症状が分かってきた頃、食べられるときになるべく栄養価の高いものを食べるような癖が付いていました。
食べられないことで苦しんでる機能性ディスペプシアの人は、普通の人より食事内容に対して敏感です。
普通に食べている人たちみんながみんな、体に良いものを食べているわけではありません。
添加物まみれの食事をたくさん食べるよりは、栄養価の高い野菜や魚、お肉を1つでも食べた方が体に良いと思っています。
あの頃の自分に伝えたいこと…
比較するのは人の食事ではなく、過去の自分の食事。
食べられたり、食べられなかったりするけれど、1つでも食べられた喜びを噛みしめようということ。
だってほとんど流動食しか食べられなかったときもあったのだから。
大丈夫、食べられる日は必ずくるよ、と。
最近、機能性ディスペプシアで悩む人達のTwitterの呟きに心を痛めています。
回復が近付くことを願ってやみません。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。