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㊷六君子湯
六君子湯(りっくんしとう)。
それは私が機能性ディスペプシアを発症してすぐに処方された漢方薬でした。
六君子湯の効果
・食欲不振
・嘔吐、吐き気
・胃痛
・胸焼け
成分の中には「気を補う作用」も含まれているため、自律神経失調症やうつ病、ストレスや機能性ディスペプシアからくる胃の不調にも改善効果があると言われています。
つわり時にも処方された六君子湯
私と六君子湯の出会いは、10年前、つわり軽減のために産院で処方されました。
当時妊娠3か月。
医師から「吐き気をおさえてくれるよ」と言われ、期待を胸にして帰り、すぐに六君子湯の袋を開封してみました。
…が、次の瞬間!
漢方の独特なニオイが鼻をつき、逆に気分が悪くなってしまいました。
妊娠時は嗅覚が過敏にもなっているため、漢方薬の独特なニオイを強烈に感じました。
また、処方時に産院で出された飲み方では「お湯に溶かして、香りを嗅ぎながら少しずつ飲む」と記載されていたので、当時の私にとって不快なニオイをアロマのように吸い込みながら味わうことは苦行でしかありませんでした。
せっかく出されたつわり時の処方薬でしたが、2、3回チャレンジして終わりました。
六君子湯はつわり軽減作用あり
当時妊婦だった私にとって苦行にも思えた六君子湯ですが、「妊娠悪阻による悪心嘔吐や食欲低下を軽減する」という臨床報告もあります。
特に早い段階で服用することが推奨されているようなので、これから妊娠される方やつわりで苦しんでいる方は参考にしてみて下さい。
参考文献 ↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/68/2/68_105/_pdf
引用元:東洋医学雑誌
私の機能性ディスペプシア時代の六君子湯
味とニオイが受け付けず、つわり時にはほとんど服用できなかった六君子湯でしたが、機能性ディスペプシア時代ではきちんと服用することができました。
味は、漢方薬の中でも甘味があるようですが、やはり独特の苦味があります。
粉末しかないので、一気に飲み干すようにしていました。
でも、只でさえ食欲がないのに、食事の前に美味しくない漢方を服用するのは意外としんどいものです。
食事の最初の一口は、美味しいと思えるものを口に入れて食欲が増していくと思うので、「この飲み方は逆効果ではないのか」と思いながら飲み続けていました。
六君子湯の効果(体験談)
好きではなかった六君子湯ですが、機能性ディスペプシアで苦しんでいた私にとっては救世主となりました。
服用を初めて2〜3週間経った頃、長く続いていた吐き気が少しずつ軽減されていくのを実感しました。
完全に吐き気が消失するわけではありませんでしたが、コントロールできるくらいの吐き気になっていきました。
また、食欲増進の効果もありました。
私は機能性ディスペプシアを発症する以前から、食欲というものがあまりありませんでしたが、六君子湯を服用してからこれまで感じたことのない空腹感を体験することができました。
人がよく言う「お腹が空いて倒れそう」という言葉を、初めて経験したかも知れません。
六君子湯は私にはとても合う漢方薬だったようで、アコファイドやガナトン、ナウゼリンより効果を発揮してくれたように思います。
1つずつ胃腸薬を減薬するときも、最後に残されるのはいつも六君子湯でした。
機能性ディスペプシアのお薬についての記事です。↓
機能性ディスペプシア改善まで
そんなに効果を発揮してくれた六君子湯ですが、やはり飲み薬だけでは完全に完治させることはできませんでした。
生活習慣や食の改善、セルフケアやストレス要因をなるべく避けるなど、心と体に良い時間を確保していくことも大切のように思います。
こちらは機能性ディスペプシア改善のために、あれこれ試したことを記事にしています。記事は約1年前ですが、今も改善傾向をキープ中です。↓
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。