はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」
はてな10周年記念のお題に再び参加します。
今回は、私が「ミニシアターにハマる10の理由」です。
10年くらい前からシネコン(同じ施設内に複数のスクリーンがある映画館)が次々と誕生し、ミニシアターが相次いで閉館に追い込まれました。
しかし多彩な作品を輩出してきたミニシアターは、これまで多くの映画ファンに愛されてきました。
映画産業が変わりつつある今こそ、ミニシアターの魅力について見直していきたいと思います。
- ・映画好きが集う
- ・映画館ごとのカラーがある
- ・1人で行きやすい
- ・待っている時間も楽しい
- ・ノスタルジックな気分になれる
- ・リバイバル作品の上映がある
- ・空いてる
- ・イベントが多い
- ・掘り出し物に出会える
- ・大人の隠れ家的存在
・映画好きが集う
ミニシアターは、その劇場でしか観ることができない作品を上映することが多く、わざわざそこに足を運んでくるような観客が集っています。
上映される作品も大衆向けではなく斬新で実験的なものや、作家性の強い作品を取り扱っているのも特徴です。
そのため、ちょっと変わったテイストを求める映画通な人々が訪れる場所にもなっています。
・映画館ごとのカラーがある
ミニシアターは、その劇場ごと上映される作品にカラーがあります。
ヨーロッパやアジアを中心とした作品、アート系の作品、ドキュメンタリー作品、アニメ系の作品など、上映する作品に運営者がこだわりを持っています。
また建物や内部もコンクリート打ちっぱなしの無機質な雰囲気や、色を統一させたモダンな雰囲気、温かみのあるレトロな雰囲気など、オリジナル性に溢れた空間が演出されています。
・1人で行きやすい
シネコンに比べ、ミニシアターは1人で訪れる人が目立ちます。
チケットを買う人も、ロビーで待つ人も、座席で寛ぐ人も、それぞれ思い思いの自分の時間を過ごしています。
ゴールデンウィークやクリスマス、正月など人で賑わう季節も1人で訪れる人が多いので、いつでも安心してふらりと立ち寄ることができます。
おひとり様歓迎ムードのミニシアターは、シネコンでは味わえない居心地の良さがあります。
・待っている時間も楽しい
上映作品や過去作品を紹介した雑誌・新聞の切り抜きが、ロビーの一角もしくは壁一面に展示されていたりします。
往年のスターやロングランヒットとなった名作映画の写真もずらりと並べられ、まるで映画美術館に来たような気分になります。
上映前の待ち時間も気分を盛り上げるような雰囲気作りが随所にちりばめられ、訪れた人たちをワクワクさせてくれます。
・ノスタルジックな気分になれる
1980年代にミニシアターブームとなり、そこから個性あふれる小さな劇場が次々と誕生しました。そんな当時の香りを残した歴史ある劇場が今も存在しています。
新しく改装オープンしたミニシアターは、最先端技術を取り入れたシネコンと比べれば規模が小さく低コストな仕上がりになっていたりもします。
またネット予約が主流となった今も、自由席や整理番号制をそのまま継続しているミニシアターもあり、どこかノスタルジックな雰囲気が漂っています。
・リバイバル作品の上映がある
コロナ禍で上映する作品が減少し、最近ではシネコンもリバイバル作品を上映する企画が取り入れられるようになりました。
しかしミニシアターは昔から見逃した映画や、一度スクリーンで観てみたかった名作映画を積極的に上映してきました。
時にその劇場が贔屓にしていた監督や俳優が亡くなったりすると特集上映を組み、スクリーンで蘇らせてくれることもあります。
ミニシアターだからこそセレクトされたリバイバル作品を、存分に楽しむことができます。
・空いてる
独自路線の映画を上映することが多いため、シネコンに比べれば圧倒的に空いています。
ときどき上映作品が話題となって満員御礼となることもありますが、混雑で不快な思いをすることはほとんどありません。
座席も希望に近い場所を確保しやすく、フードやドリンク、グッズを買う売店で長らく待たされることも滅多にありません。
・イベントが多い
ミニシアターは観客との距離が近く、自主映画を始めとするトークイベントや舞台挨拶が頻繁に行われています。
上映する作品も日替わりで変えたり、スタンプラリーやセミナーを開催することもあります。
ミニシアターの独自な集客作戦が、これまでと違う角度から映画を見つめさせてくれます。
・掘り出し物に出会える
ときどきミニシアターから異例のロングランヒット作が誕生するときがあります。
1989年に公開された『ニュー・シネマ・パラダイス』はヨーロッパ映画とミニシアターブームの火付け役となり、映画産業に革命をもたらしました。
『ライフ・イズ・ビューティフル』『アメリ』『トレイン・スポッティング』『この世界の片隅に 』『カメラを止めるな!』などもミニシアターから誕生し、口コミで広がって拡大公開した作品です。
ミニシアターでいち早くおさえた作品が巷で話題になると、その喜びはひとしおで発掘感を味わえます。
・大人の隠れ家的存在
特に東京のミニシアターは路地裏や地下に建てられているところが多く、看板がなければ通り過ぎてしまうようなひっそり感があります。
訪れる人たちに子供の姿もほぼなく、落ち着いた大人のプライベート空間を醸し出しています。
映画が好きな人にとことん映画に集中させてくれるミニシアターは、まさに大人の隠れ家ととして贅沢な映画時間を体験させてくれます。
まとめ
ミニシアターの魅力について独自にまとめてみました。
映画館には非日常の時間が流れています。
映画館に向かおうと思った瞬間から心躍り、その人だけの特別な思い出が刻まれていきます。
もしかしたら人生を変えるような作品に出会えるかも知れません。
それは映画館という特有の雰囲気が、一層鑑賞者の心に映画の感動を響き渡せているからだと思います。
ぜひ心ゆくまで自分だけの特別な映画時間を堪能してみて下さい。