現地イタリアのポンペイに行ってきた私のポンペイ展レポート!(上野編)

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上野にある東京国立博物館で開催中のポンペイ(2022年1月14日〜4月3日まで)に行ってきました。

実は2007年のイタリア旅行で、ポンペイの遺跡巡りツアーに参加したことがあったので、今回の企画展を楽しみにしていました。

実際に現地で撮影した写真を少し織り交ぜながら、見どころをレポートしていきます。

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みみ

ポンペイ展は、これから京都・宮城・福岡でも開催されますよ!

 

 

古代都市ポンペイの悲劇と発掘

2000年以上も前。

イタリアの南部にあった古代都市ポンペイは、人口1万人くらいの人々が暮らしていました。しかし西暦79年(日本では弥生時代)、近くのヴェスヴィオ山が大噴火を起こし、ポンペイの街は瞬く間に火山灰に飲み込まれてしまいました。

埋没した街は美術品を獲得する「宝探しの場所」となっていましたが、18世紀から慎重な発掘調査が続けられています。

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みみ

ポンペイはまだまだ発掘途中で、ミステリーな部分が多いんですって。



ポンペイ展レポート

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入場チケットは当日11時前に購入しましたが、11時30分からの時間指定になっていました。

少し早めに博物館に入場し、ロビーでポンペイの映像を鑑賞しながら過ごしました。

時間指定の10分前から受付に並ぶことができるので、10分前には列に待機することをおすすめします。

この日は平日でしたが、時間になると長蛇の列となっていました。

 

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さて、入場です。

いきなり衝撃かも知れませんが、「女性犠牲者の石膏像」が展示されてありました。

その隣には、「はまり込んだ片手鍋」「遺物が塊になったもの」があり、これだけで当時の災害の悲惨さが思い浮かんできます。

現地ポンペイでも犠牲になった人の石膏像が展示され、生々しさを感じていたのを思い出しました。

 

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↑ こちらは、現地ポンペイ遺跡の入口「マリーナ門」です。

 

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フレスコの技法で描かれた「フォルムの日常」の壁画。

大広間の天窓に飾られていたようです。この長い1枚絵から庶民たちの賑やかな日常を偲ばせます。

 

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↑ こちらは現地ポンペイの街並みです。

 

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↑ こちらは現地ポンペイの「市場」です。

 

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左写真は「水道のバルブ」

日本ではこの頃は弥生時代でしたが、ポンペイではすでに水道が引かれ、山の水が運ばれていたようです。

裕福な人の家では、今と変わらない水道栓や蛇口が使われていたことに驚きました。

 

右写真は日時計

街にあった日時計で、およその季節と時刻が分かったようです。

 

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左写真は「ライオン形3本脚付きモザイク天板テーブル」

脚がライオンの形に装飾されたテーブルから、優雅な暮らしぶりが伺えます。

 

右写真は「俳優像」

何とポンペイの人たちは、演劇も楽しんでいたようです。

この像は劇場の庭園に飾られていた「悲劇の若者役」「遊女役」を演じた俳優像です。

 

 

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イメージ写真ですが、裕福な人たちの宴会料理です。

豚の丸焼きから魚、彩り豊かな野菜や果物、スープ、パンが所狭しと並んでいます。

でも貧困層の人たちにはキッチンがなく、外で簡素な食事をしていたようです。

 

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私の中でポンペイの暗黒面がクローズアップされた展示品です…。

何と奴隷制度があったようで、こちらは奴隷の拘束具」だそうです…。

奴隷となった者たちはこの拘束具につながれ、窓のない狭い部屋で過ごしていたようです。

 

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「炭化したパン」です。

ポンペイには30軒ほどのパン屋がありました。写真は噴火で焼けた当時のパンがそのままの状態で残っていました。

 

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↑ こちらは現地ポンペイの発掘途中の風景です。



ポンペイ展のオリジナルグッズ

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ポンペイ展のオリジナルグッズ売り場は大盛況でした。

話題になっている「古代遺跡の柱の抱き枕」(6380円)も置いてありました。

ポンペイ糖」という名の金平糖があったり、ポンペイの女性たちが身に付けていたアクセサリーも再現されていたりと、見ているだけでユニークで楽しいグッズでした。

 

 

ポンペイ展のあとの上野ランチ

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少し遅めのランチは上野駅前の「さくらテラス」にある「音音 上野バンブーガーデン店」で頂きました。

駅前にありますが、和の雰囲気で高級感があり、とても落ち着いていました。

 

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頂いたのは、若鳥唐揚げ・みぞれ膳。

ポン酢に漬け込まれた唐揚げがさっぱりして食べやすく、小鉢のひじき煮も大豆がゴロゴロと入っていて美味しかったです。

これに1ドリンクがつくので、かなり満足感を得られました。



ポンペイ展を見た感想

現地ポンペイの遺跡巡りをした当時は、その歴史について特に勉強もせず見学していました。

それでも当時の豊かな暮らしぶりや発展した社会に驚き、深く感動したのを思い出します。

今回再びポンペイの実物品を見ることができ、とても感慨深いものを感じました。

貴重な品々を見ながら古代文明に思いを馳せ、特別な時間を過ごすことができました。

 

ポンペイ展の巡回情報

■巡回情報

・京都会場  2022年4月21日(木)~7月3日(日)京都市京セラ美術館

・宮城会場 2022年7月16日(土)~9月25日(日) 宮城県美術館

・福岡会場 2022年10月12日(水)~12月4日(日)九州国立博物館

 

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みみ

壁画、彫像、食器、調理具といった日用品などをナポリ国立考古学博物館から借りてきました。貴重な名品に感動しますよ!