みみブログ

映画を愛するわたしの日常

投資知識ゼロの私が『ジェイソン流お金の増やし方』を読んで

 

今年に入り資産運用の勉強を少しずつ始めています。

最初に読んだ山崎元著書「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方」で、投資のざっくりとした知識と保険やマイホームが人生プランで必要かどうかを考えさせられました。

cinamonland.hatenablog.com

 

そして資産運用のために2冊目に読んだのは、お笑い芸人の厚切りジェイソン著書『ジェイソン流お金の増やし方』です。

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この本はとても分かりやすく読みやすいと評判で、書店で売上第1位の棚に置かれていました。(2022.1)

実際読んでみると、ジェイソンのフランクな語り口調で書かれているので、おもしろエッセイを読んでいるような感覚になりました。

コンテンツは以下の通りです。

CHAPTER.1
「WHY!? お金を増やしたいのに何もしないの?」

CHAPTER.2
「お金を増やすための最初の第一歩は支出を減らす」

CHAPTER.3
「ジェイソン流、お金を増やす10の方法」

CHAPTER.4
「資産形成は自分の人生を手に入れる手段」

 

各チャプターを少し要約しながら、感想も交えてご紹介したいと思います。

 

 

WHY!? お金を増やしたいのに何もしないの?

いきなり「投資をしていない人は、一番のムダ遣いをしている人だよ!」という強い見出しが目に飛び込んできます。

待っているだけではお金は増えない、豊かな暮らし作りは自分たちで準備していくとジェイソンは熱く語っています。

 

アメリカと日本の金融資産の割合が書かれていましたが、アメリカは預貯金より投資にお金を回している人が圧倒的に多いことが記されていました。

日本…預貯金54.2%、株式9.6%、投資信託3.4%

アメリカ…預貯金…13.7%、株式32.5%、投資信託12.3%

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みみ

そもそも日本人は安定志向で投資に対して消極的であるようです。

 

お金を増やすための最初の第一歩は支出を減らす

ここでは支出を減らした方が、新たに所得を生み出すよりはるかに費用効果が高いことが書かれています。

ジェイソンの徹底した倹約ぶりが書かれていました。

自動販売機やコンビニでなるべくペットボトル飲料は買わない!

②必要がないならコンビニに行かない

③交通手段はまず歩く!

④より安いスーパーで大量買い&割引買い

⑤スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応

⑥洋服は基本買わないorお下がり

⑦飲み会には基本行かない

⑧ジムは公共施設を活用

サブスクリプションサービスは見直す

⑩ポイント倍増にだまされない。ポイントはごほうび遣いをしない

⑪欲しいものは少し待ち、安いものを買う

⑫家族がお金に対して同じ価値観を持つ

 

ジェイソンは普段から「お金を使わない」ことをポリシーにしています。

たとえば、コーヒー好きのジェイソンですが、業務用スーパーで買ったインスタントコーヒーを溶かし、2Lのペットボトルに入れて持ち歩いているそうです。

「ちっとも美味しくないよっ!(笑)」と自嘲していますが、そのお金でいくら投資できるか?を計算しているのでブレることはありません。

また携帯電話はAmazonで買った中国製。メーカーやブランドにこだわる必要性がないことを強調しています。

 

自分でも極端だと言っているジェイソンですが、

これらをマネする必要はない

その商品は自分の生活や人生に価値があるのか

を問いただしながら、無理せず自分に合った節約術を取り入れればいいと優しくまとめています。

 

実は私も節約志向で共感する部分も多くありました。

コンビニにもほとんど行かないし、欲しいものがあってもすぐには買わないタイプです。

映画が好きなのでAmazon primeは辞められませんが、飲み物もマイボトル派です。

ただ、時にちょっとした贅沢は生きる張り合いに繋がるので、とりあえず今の自分のスタイルを貫こうと思いました。

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みみ

私の場合は食品ロスをなくすことを意識しながら、スーパーで買い物するのが一番の節約術だと思いました。

 

「ジェイソン流、お金を増やす10の方法」

ここでは、投資の具体的な方法が書かれています。

①インデックスファンドに「長期・分散・積立」投資するだけ

②3ヶ月暮らせる現金は絶対残して、生活費を除いた収入はすべて投資に回す

③投資先は米国がおすすめ!

④米国株を推しにするには訳がある

⑤投資を始めたらやめない、売らない

⑥税金を回避できる制度は徹底的に使う!

⑦投資をするのは“今"が一番良い

⑧毎朝の株価指数チェックと、資産運用と個別株のシュミレーションは欠かさない

⑨トレンド銘柄に飲み込まれないように!

⑩成長性、流動生が悪いもの、そひて暗号資産には絶対に投資しない

 

投資信託ETFとは何か?」「インデックスファンドとアクティブファンドの違い」「最初にいくら投資すればいいか?」という投資の基礎的なことから、実際の口座開設のやり方、投資家としてのNG行動などが書かれていました。

 

そして、保守的な投資家のジェイソンは、初心者におススメするごくシンプルな投資法をズバリ教えてくれています。

それは、「つみたてNISAで楽天VTIに長期投資するだけ」。

 

最初の口座開設と、楽天VTIの自動購入設定をしてしまえば、あとは放っておいても投資したお金が新たなお金を生み出していくと断言しています。

 

実際にFIREできるくらい投資で資産を増やしてきたジェイソンだからこそ、説得力を感じられました。

 

資産形成は自分の人生を手に入れる手段

ここでは子供のうちからお金の教育をすることが重要だと伝えています。

ジェイソン家のお年玉は、コツコツ貯めた1年分のお小遣いの合計10%をあげているようです。この10%が投資で言えば年利に値するので、さり気なく複利の知識を身につけさせているのが分かります。

そうやってお金の知識の有無が人生の豊かさを決めると語っています。

 

またジェイソンは「お金は家族を守るため、自分の選択肢を増やすため、そして自由へのパスポートを手に入れるもの」だと伝えています。

どんな人にでも再現性の高い投資法を教えたので、あとは実際に動いてみて、と念を押して締めくくっていました。

 

『ジェイソン流お金の増やし方』まとめ感想

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投資用語が並んだりしましたが、ジェイソン口調なので他の本より柔らかい文体でイメージしやすかったです。

最初に読んだ「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方」と、今回のジェイソンの本を比較すると、重複するところや異なるところもありました。

 

たとえばマイホーム。

ジェイソンは「良い借金」として住宅ローンを上げています。

金利の低い住宅ローンを組んで、残りは金利の高い投資に回せば資産は増えていくと言っています。

マイホーム購入派の人は、大きく賛同できるのではないかと思いました。

 

ただジェイソンがアメリカ人だからというのもあるかもしれませんが、とにかく米国への投資推し一択のように感じられました。

最初に読んだ本が国債の投資も書かれていたので、引き続き投資先をいろいろと吟味していきたいと思います。

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みみ

ジェイソンの堅実な人柄が感じられる1冊でもありました。