1度観ただけで終わりにするなんてもったいない!
2度目からが面白くなる、大どんでん返し映画。
騙されたときのあの何とも言えない爽快感は、病み付きになりますよね。
今回は映画好きの私が驚きと感動に包まれた「大どんでん返し映画10選」をご紹介します。
- シャッター・アイランド
- グランド・イリュージョン 見破られたトリック
- シックス・センス
- ピエロがお前を嘲笑う
- ファイト・クラブ
- 鑑定士と顔のない依頼人
- ユージュアル・サスペクツ
- メメント
- アーカイヴ
- プレステージ
シャッター・アイランド
2010年製作/138分/PG12/アメリカ
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオ主演による4作目は、緻密に練り上げられたストーリーが見事なミステリーサスペンスです。
海で囲まれたシャッターアイランド(孤島)にある精神病院。脱走した患者の行方を追うためにやってきた保安官2人が、島の謎に迫っていきます。苦悩する患者たちの姿を見て何かが仕込まれていることに気付き、不信感を募らせます。
しかし陰謀を見破ったとき、受け入れがたい事実が待ち受けていました。後半に向かって深まる謎が、緊迫感をあふれさせています。
驚き度★★★★
最後の主人公の言葉に注目してみてください。
グランド・イリュージョン 見破られたトリック
2016年製作/130分/G/アメリカ
4人のマジシャンが集結し、冒頭からド派手なイリュージョンの世界に心躍らせてくれます。ショーで繰り広げられる大掛かりなトリックがとにかく圧巻で、驚嘆の嵐に包まれていくでしょう。
犯罪スレスレの行き過ぎた演出のせいでマジシャンたちは指名手配されてしまいますが、彼らの真の目的は大手企業の陰謀を暴くことでした。
最後のトリックを見破ったとき、ゾクゾクするほど爽快感を味わえます。
怪しいと目星をつけていたあの人ではなく、意外な人物が浮上しますよ。
驚き度★★★★
シックス・センス
1999年製作/107分/アメリカ
M・ナイト・シャラマン監督を一躍有名にさせた作品。
ホラーにジャンル分けされますが、泣ける名作としても評価を得ました。
幽霊が見えてしまう少年は自分の特殊能力に脅えていましたが、小児精神科医との対話によって心を解き放していきます。
ホラーなので突如として出現する幽霊たちに驚かされますが、彼らの哀しい物語に注目すると、ストーリーの本質が見えてくるでしょう。
ラストの衝撃は、切なさで溢れかえります。
驚き度★★★★★
実は観返すと、叙述トリックの嵐なんですよね。
ピエロがお前を嘲笑う
2014年製作/106分/PG12/ドイツ
ハッカー集団「CLAY」のメンバーに誘われた主人公。有名になるために金融業界やポルノサイトをハッキングし、世間を震撼させます。やがてハッカー集団の頂点にある「MRX」が近付いてきて、ハッカー集団同士のせめぎ合いへと発展し、殺人事件まで起きてしまいます。
サイバースリラーならではの凝った空間表現の映像を楽しみながら、真実がどこに隠されているか目が離せません。
ドイツで作られた二転三転するオチに、奇妙な快感を覚えます。
驚き度★★★★
「100%見破れない!」というキャッチフレーズがピッタリでした。
ファイト・クラブ
1999年製作/139分/PG12/アメリカ
満たされない日々を送っていた主人公は、危険な男と出会ったことで、壮絶な暴力の世界へと誘われていきます。殴り合うたびに「生への実感」を味わうと、これまで抑えられていた感情が爆発。やがて共鳴する者たちが集まり、『ファイト・クラブ』を結成します。過激化した仲間たちはテロリズムへと走り、街を混沌とさせます。
鮮血激しい暴力シーンが強烈ですが、不安な社会へのメッセージも隠されています。
危険な男を演じるのがブラッド・ピットというのも、映画のオチを知ったとき最も納得するかも知れません。
驚き度★★★★
当時、サブリミナル効果も話題になりました。
鑑定士と顔のない依頼人
2013年製作/131分/PG12/イタリア
『ニュー・シネマ・パラダイス』の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督によるミステリーは、人の深層心理をうまく付いた傑作です。
両親の資産を受け継いだ令嬢の家に、美術品鑑定士として訪れた主人公。彼女の強い要望で依頼を引き受けたというのに、「人と会うのが怖い」という理由で一向に姿を現わそうとしません。そんな謎めいた彼女の神秘性に興味を持ったとき、男の中に不思議な感情が目覚めていきます。
エンディングは、悲喜こもごもとした人生を見つめさ、感傷的な余韻を残します。
驚き度★★★
ユージュアル・サスペクツ
1995年製作/105分/アメリカ
これなくして大どんでん返し映画を語れない、まさに映画史に名を刻んだサスペンスの一級品です。まだ観ていない人が羨ましくなるほど、映画の神髄をとことん味わわせてくれます。
ストーリーは、密輸船爆破襲撃事件で生き残った主人公が、尋問室でこれまでの経緯を回想しながら事件の真相に迫っていきます。
伝説の悪党カイザー・ソゼの命令によって5人の前科者が集められ、宝石強奪を企てます。しかしマフィアとの激しい銃撃戦で、事態は思わぬ大惨事となります。
誰もが恐れるカイザー・ソゼとは何者なのか。
ラストはゾクゾクとした驚きと感動を覚えますよ。
驚き度★★★★★
メメント
2000年製作/113分/アメリカ
クリストファー・ノーラン監督の衝撃的な出世作。予想不可能で大胆なストーリー構成は、謎だらけで誰もが引き込まれます。
妻殺しの犯人捜しをする主人公は、10分しか記憶できない前向性健忘症です。
ストーリーは主人公のその曖昧な記憶をたぐり寄せていくので、過去・現在が入り混じります。真実が見えそうになってもリセットされてしまう映像。観ている方は、主人公の記憶探しの疑似体験をしているような感覚になります。
何度観てもまた観たくなる、巧妙な仕掛けが圧巻です。
驚き度★★★★★
過去記事のレビューです。↓
アーカイヴ
2020年製作/109分/G/イギリス
ひっそりミニシアターで公開された作品ですが、見逃すのはもったいないほどの予想外なオチが用意されているので必見です。
人型アンドロイドを開発するために山里にある施設に籠る主人公。ひそかに事故死した妻の記憶をアンドロイドに構築し、生き返らせようとしていました。しかし旧型のロボットが嫉妬するようになり、暴走しだします。また会社のデータを違法に使用していたことで施設は閉鎖に追い込まれ、窮地を迎えます。
ラストに全てが明かされたとき、果てしない人の想いの深さを知り、喪失感にうなだれるかも知れません。
驚き度★★★★

ストーリーとはあまり関係ありませんが、舞台が日本の山梨県なのも良かったです。
プレステージ
2006年製作/130分/アメリカ
クリストファー・ノーラン監督が仕掛ける華麗なトリックが見物です。
マジックに人生を懸けた2人のマジシャン。ショーの最中に起きてしまった事故をきっかけに、互いへの異常な復讐心に支配されていきます。
どちらが真の勝者となれるのかは、瞬間移動のイリュージョンへの成功が鍵となります。やがて禁断の領域に踏み入れると、SF風な展開へと広がります。
犠牲によって掴んだものは何だったのか、最後のプレステージで明かされます。
驚き度★★★