㊸高齢者の食事(機能性ディスペプシア闘病記)
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㊸高齢者の食事
食べられなかった機能性ディスペプシア時代、私はやたら人が食べているご飯の量が気になっていました。
健康な成人女性より遥かに食べられていない自分をとても不安視していたからです。
でも時折ダイエット中の人が自分と同じくらいの量、もしくはそれ以下の量しか食べていないのを目撃すると、やたら安心感を得ていたものです。
そんなときニュースやドキュメンタリー番組で目にする高齢者のリアルな食事風景。
ときにコンビニ弁当だったり、ときにカップラーメンだったり、ときに手の込んだ奥さんの手料理だったり、あるいは菓子パンやデザートだったりと食事内容は様々でしたが…
「私よりも食べている」
というのが確かな情報として映ることが多々ありました。
食欲は生命力とつながっていると実感していた当時の私。
人間にとって三大欲求の一つである「食欲」を失くしつつある私は、とても生命力が弱い人間のように感じました。
あの高齢者の方が、きっと生命力が強いんだ…。
勝手な妄想がさらに自分を苦しめ、力をなくしていました。
食べられていなくても…
機能性ディスペプシアがひどかったとき、私の体重は一時期30キロ台前半でした。
そのときは果物や健康補助食品しか口にできていませんでした。
当時の夕ご飯の様子。↓
でも少しずつ自分の症状が分かってきた頃、食べられるときになるべく栄養価の高いものを食べるような癖が付いていました。
食べられないことで苦しんでる機能性ディスペプシアの人は、普通の人より食事内容に対して敏感です。
普通に食べている人たちみんながみんな、体に良いものを食べているわけではありません。
添加物まみれの食事をたくさん食べるよりは、栄養価の高い野菜や魚、お肉を1つでも食べた方が体に良いと思っています。
あの頃の自分に伝えたいこと…
比較するのは人の食事ではなく、過去の自分の食事。
食べられたり、食べられなかったりするけれど、1つでも食べられた喜びを噛みしめようということ。
だってほとんど流動食しか食べられなかったときもあったのだから。
大丈夫、食べられる日は必ずくるよ、と。
最近、機能性ディスペプシアで悩む人達のTwitterの呟きに心を痛めています。
回復が近付くことを願ってやみません。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
㊷二日酔いの夫へ(機能性ディスペプシア闘病記)
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㊷二日酔いの夫へ
機能性ディスペプシアを発症してから、今まで当たり前のようにできていたあらゆる出来事を、とても困難に感じるようになっていた私。
胃の慢性的な不快症状のつらさは、経験した人でなければなかなか理解してくれません。
私の夫は優しい人ですが、さすがに毎日不調を訴えているとうんざりするのは分かっていたので、実は当時、具合の悪い自分を悟られないように過ごしていたりもしました…。
そんな中、ときどきやってくる夫の二日酔い。
「気持ち悪い」「何も食べたくない」はまさに機能性ディスペプシアと共通する症状です。こんなときこそ、機能性ディスペプシアのつらさを分かってもらう絶好のチャンスでした。
「えらいね」「がんばっているね」「つらいよね」と言ってもらいたかったわけではなく、ただただ分かってもらいたかったのです…。
きっと私は、心のどこかで機能性ディスペプシアであることを責められているように感じていたからかも知れません。
一緒に食事を愉しめないこと。
人に会うことや出掛けることを苦痛に思ってしまっていること。
いつも体調のことばかり案じて、行動を制限してしまっていること。
そんなふうに家族と楽しい時間を共有できない自分を恨めしく思っていました。
結局、自分を一番責めていたのは自分だったように思います。
だけど。
今できなくても、いつの日か、またできるようになるー。
今はできそうなことに取り組むだけで十分なのだと、当時の自分や機能性ディスペプシアに苦しむ人たちに伝えたいです。
まずは、自分に優しくなることを少しだけ心掛けてみることも大切かも知れません。
次回は「㊸高齢者の食事」について書きます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
㊷六君子湯(機能性ディスペプシア闘病記)
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㊷六君子湯
六君子湯(りっくんしとう)。
それは私が機能性ディスペプシアを発症してすぐに処方された漢方薬でした。
六君子湯の効果
・食欲不振
・嘔吐、吐き気
・胃痛
・胸焼け
成分の中には「気を補う作用」も含まれているため、自律神経失調症やうつ病、ストレスや機能性ディスペプシアからくる胃の不調にも改善効果があると言われています。
つわり時にも処方された六君子湯
私と六君子湯の出会いは、10年前、つわり軽減のために産院で処方されました。
当時妊娠3か月。
医師から「吐き気をおさえてくれるよ」と言われ、期待を胸にして帰り、すぐに六君子湯の袋を開封してみました。
…が、次の瞬間!
漢方の独特なニオイが鼻をつき、逆に気分が悪くなってしまいました。
妊娠時は嗅覚が過敏にもなっているため、漢方薬の独特なニオイを強烈に感じました。
また、処方時に産院で出された飲み方では「お湯に溶かして、香りを嗅ぎながら少しずつ飲む」と記載されていたので、当時の私にとって不快なニオイをアロマのように吸い込みながら味わうことは苦行でしかありませんでした。
せっかく出されたつわり時の処方薬でしたが、2、3回チャレンジして終わりました。
六君子湯はつわり軽減作用あり
当時妊婦だった私にとって苦行にも思えた六君子湯ですが、「妊娠悪阻による悪心嘔吐や食欲低下を軽減する」という臨床報告もあります。
特に早い段階で服用することが推奨されているようなので、これから妊娠される方やつわりで苦しんでいる方は参考にしてみて下さい。
参考文献 ↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/68/2/68_105/_pdf
引用元:東洋医学雑誌
私の機能性ディスペプシア時代の六君子湯
味とニオイが受け付けず、つわり時にはほとんど服用できなかった六君子湯でしたが、機能性ディスペプシア時代ではきちんと服用することができました。
味は、漢方薬の中でも甘味があるようですが、やはり独特の苦味があります。
粉末しかないので、一気に飲み干すようにしていました。
でも、只でさえ食欲がないのに、食事の前に美味しくない漢方を服用するのは意外としんどいものです。
食事の最初の一口は、美味しいと思えるものを口に入れて食欲が増していくと思うので、「この飲み方は逆効果ではないのか」と思いながら飲み続けていました。
六君子湯の効果(体験談)
好きではなかった六君子湯ですが、機能性ディスペプシアで苦しんでいた私にとっては救世主となりました。
服用を初めて2〜3週間経った頃、長く続いていた吐き気が少しずつ軽減されていくのを実感しました。
完全に吐き気が消失するわけではありませんでしたが、コントロールできるくらいの吐き気になっていきました。
また、食欲増進の効果もありました。
私は機能性ディスペプシアを発症する以前から、食欲というものがあまりありませんでしたが、六君子湯を服用してからこれまで感じたことのない空腹感を体験することができました。
人がよく言う「お腹が空いて倒れそう」という言葉を、初めて経験したかも知れません。
六君子湯は私にはとても合う漢方薬だったようで、アコファイドやガナトン、ナウゼリンより効果を発揮してくれたように思います。
1つずつ胃腸薬を減薬するときも、最後に残されるのはいつも六君子湯でした。
機能性ディスペプシアのお薬についての記事です。↓
機能性ディスペプシア改善まで
そんなに効果を発揮してくれた六君子湯ですが、やはり飲み薬だけでは完全に完治させることはできませんでした。
生活習慣や食の改善、セルフケアやストレス要因をなるべく避けるなど、心と体に良い時間を確保していくことも大切のように思います。
こちらは機能性ディスペプシア改善のために、あれこれ試したことを記事にしています。記事は約1年前ですが、今も改善傾向をキープ中です。↓
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
㊶旅館での食事
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㊶旅館での食事
食欲不振の続く機能性ディスペプシアですが、わりと旅先では普段より食べることができました。
それでも普通の人より食べる量は少ないので、旅館で出される夕食を完食するのは大きな課題でした。
特に会席料理は品数が多く、すぐに満腹になってしまいます。
最近では「小食プラン」を設定している旅館もありますが、ネットで予約すると同伴者も同じプランになってしまうので気軽に申し込めないのが実情です。
彩り豊かに並べられた会席料理はお酒と一緒に味わうのを基本としているため、出される順番も決まっています。
会席料理の出される順番
先付け(お通し・突出し)
前菜
椀物(吸い物)
向付(お刺身)
煮物
焼き物
強肴
ご飯
香の物(漬物)
留め椀(汁物)
水菓子
お酒と一緒に先付けや煮物、揚げ物などを楽しんだ後、ご飯が締めになっています。
機能性ディスペプシアや少食の人は、満腹になった頃に出されるご飯は正直辞退したいところです。
私は事前に「ご飯は少なめで」とお願いするようにしていますが、それでもおひつで運ばれてくるご飯は1人1膳分は入っていたりします。
お腹いっぱいになってほしい、というおもてなしなのでしょうか。
そして。
4コマ漫画で描いたように、蕎麦の後にご飯が出たところがありました。
締めが蕎麦だと油断していましたが、それはまた別物扱いだったようです(^^;)。
ずい分と昔に行った四国旅行では、うどんとごはんが出てきたこともありました。
ついつい旅先での食事では、「せっかくのごちそうだから」「もったいないから」と完食を目指しがちですが、後で後悔することのないよう無理しない食事を心掛けたいものですね。
機能性ディスペプシアで「あと一口」を食べたばかりに苦しんだことを記事にしました。食べ方の工夫についても書いています。↓
今回は「あるある(?)」を記事にしてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
㊵旅行前の不安(機能性ディスペプシア闘病記)
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㊵旅行前の不安
旅行が趣味だった日々が突然…
私は機能性ディスペプシアになるまで、(映画の次に)旅行が趣味でした。
関東に住んでいますが、車で岩手・福島・岐阜・愛知・三重と遠くまで足を延ばしてドライブ旅行を楽しんでいました(助手席で(^^;))。
出産してからもほぼ週末のたびに山梨や静岡、群馬や茨城まで行って育児のストレスを発散していました。
だけど機能性ディスペプシアになった2015年。
このときを境に、車のドライブ旅行はとても不安なものに変わってしまいました。
機能性ディスペプシアは体調に波がありますが、私の場合、症状で一番つらいのは吐き気です。
何が原因か分からないまま、朝起きてから1日中吐き気と闘う日もあります。
何とか家事や育児、仕事ができても、旅行となるとつらさが増します。
乗り物酔いへの不安
最も難題となるのは移動です。
私は機能性ディスペプシアになってからというもの、乗り物に酔いやすい体質になってしまいました。
電車は長時間でないかぎりクリアできましたが、長時間ドライブや飛行機、新幹線に乗る自信はとてもありませんでした。
だけど家族旅行は思い出を育む大切な時間です。
せめて夏休みだけでも…と思い、車で2時間くらいの近場の旅行を計画しました。
たとえ2時間だとしてもとても不安だったので、車酔いしたら電車でいつでも乗り換えても行ける場所を選んでいました。
本来楽しみなはずの旅行が体調や車酔いのことばかり考え、旅行自体をどこか苦痛に思っていた自分がとても情けなく、また悲しくも思えました。
実は機能性ディスペプシアが改善した今も、長時間ドライブの自信がなく遠くまで外出できていません。
コロナ禍となったこともありますが、関東圏を出ることなく7年が過ぎてしまいました…。
機能性ディスペプシア時代の旅行
そんな私ですが、機能性ディスペプシア時代、実際の旅行はどうだったのか。
旅行数週間前からセルフケア(瞑想、ヨガ、あずきカイロなど)に勤しみ、薬もフルコース服用し、消化に良い食事を心掛けて当日を迎えていました。
出発前はもちろん酔い止め薬を服用。
そして。
私の吐き気予防最強お守りも身に着けていたためか、ドライブ旅行中に車酔いで具合が悪くなることはありませんでした。
この吐き気予防最強お守りとしてときどき紹介させてもらっているリリーフバンド、宣伝ばかりしちゃって申し訳ないですが、私には手放せないアイテムです(もっと安かったらな大々的におススメしたいのですが…)。↓
参考までに、私が服用している酔い止め薬はこちらです。↓
(私の近くのドラックストアよりネットの方がお安いです。)
次回は「㊶旅館での食事」について書きます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
㊴小学校の夏休み中の仕事
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㊴小学校の夏休み中の仕事
※今回は機能性ディスペプシアではなく、夏休み期間に利用した小学校の放課後広場について書きます。低学年の子を持ちながら仕事をしている方の参考になれば幸いです。
幼稚園の夏休みは、保育園の一時保育を利用して仕事を続けました。↓
娘の通う小学校には放課後広場があったので、夏休み期間中はお弁当を持って利用しました。
学童保育と放課後路広場の違い
学童保育
・保護者が病気・就労などの理由で日中子供と過ごせないことを証明する書類が必要。
・公立の学童保育の利用料は月額4,000~8,000円前後。
・学校行事後の振替休日や、夏休み期間中でも利用できる。
・春休み、夏休み、冬休みは8時~18時まで利用できる。
・学童保育士が出欠確認をしている。
・夏休み期間中、低学年(1~2年生)にはお昼寝時間あり。
・おやつ提供あり。
・さまざまな行事がある(誕生日会や七夕まつり、クリスマス会や遠足など)。
・年3~4回、保護者会あり。
・学童保育士と保護者の連絡ノートあり。
放課後広場
・事前登録した学童であれば、誰でも利用可能。
・年間利用料は500円前後。
・学校行事後の振替休日は利用できない。
・春休み、夏休み、冬休みは9時~17時まで利用できる。
・出欠確認なし。
・お昼寝やおやつはなし。
・DVD(映画)を観る日や、工作作りの日がときどきある。
放課後広場のメリット
私が利用した幼稚園の延長保育料は1回800円。
保育園の一時保育料は、午前2,000円、午後2,000円でした。
それに比べると、放課後広場は年間500円で利用でき、利用する日も特に予約の必要がないので自由がききました。
放課後広場の先生は大学生やシニアの方がいて、子供目線で一緒に遊んでくれました。
広場は校舎とは違う建物の中にありますが、学校敷地内にあるので校庭で自由に遊ぶこともできます。
夏休み中、持ってきたお弁当箱は冷蔵庫に入れてくれ、お昼は麦茶も用意してくれました。
友達と利用する日を決めて行くこともあったよ。
放課後広場のデメリット
夏休みなどの長期休みのときは、朝9時からの利用となります。
子供が1人で広場(学校)まで行けない場合は送迎が必要なので、就業9時スタートの仕事をしている場合は就業時間を遅らせなければいけません。
また広場の先生は、特に出欠確認をするけではありません。
いつでも誰でも利用できるので、先生たちは1人1人の子供を把握できていません。
そのため、広場で子供同士のトラブルがあっても相談するのは難しいところがあります。
夏休み中、1日校庭で遊んでいる子に対しても熱中症を強く警告しません。
水を飲むことや休むことを促してくれることもありますが、基本的に自己管理が必要だと思いました。
宿題は聞けば教えてくれることもありますが、基本的に自主学習となります。
放課後広場を利用して
学童はフルタイムで働いている保護者の方が優先だったので、短時間勤務するパートの身では審査が通りませんでした。
民間学童もありましたが、学校から離れた場所にあったり、料金的にも高くなってしまうことから断念しました。
そんな中、娘の通う小学校に放課後広場があったのはとてもラッキーなことでした。
早帰りの多い小学1年生時代も放課後広場が利用できたので、勤務時間を調整することなく仕事を続けることができました。
放課後広場はどこの小学校にもあるわけではないようです。
こうした場所が全国拡大して、子育てのしやすい環境を少しずつ整えていってほしいと思います。
次回は「㊵旅行前の不安」について書きます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
㊳小学校の給食試食会に参加する(機能性ディスペプシア闘病記)
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㊳小学校の給食試食会に参加する
5月にきた給食試食会の案内。
学校の給食献立表は毎月1日に配布されるので、試食会のメニューが分かりませんでした。
食べるものが自分で決められないことは、機能性ディスペプシアの人にとって不安と恐怖でしかありません。
食べたものによっては吐き気を誘発したり、あるいは喉も通らないものもあるからです。
(機能性ディスペプシアの人はひどい吐き気が起きた食品がトラウマとなり、その食事が一切受け付けなくなるものがあります。私の場合、いまだにパイナップルは食べられません。)
だけど小学校の給食。
実際にどんなものが出されているのか、とても興味がありました。
子供たちが給食を食べている様子も見学できるようなので、私はママ友に誘われながら悩みつつも「出席する」に記しを付けました。
迎えた試食会当日。
1日になった時点で献立表が配られたので、メニューはあらかじめ分かっていました。
子供たちの給食を食べている様子を10分ほど見学した後、食べた給食がコレです。↓
大根おろしとツナのパスタ、コールスロー、ぶどうゼリーでした。
役員の方たちがよそってくたときは、この量を食べられるか不安でしたが、時間がかかりながらも無事完食することができました。
パスタは醤油ベースの和風味でサッパリしていました。
コールスローも子供向けなので甘味があり、とても食べやすかったです。
ただ牛乳を普段飲まないので、飲み干すのはちょっと辛かったかも知れません(^^;)。
ぶどうゼリーは中にミルク寒天が入っていて、子供たちに大人気のデザートのようです。
どれも消化に良く優しい味なので、吐き気などは起きませんでした。
毎年給食試食会は6月に行われていますが、相変わらずメニューが分からなかったので翌年は出席しませんでした。
機能性ディスペプシアの調子が良くなったらまた出席しようと思っていましたが、コロナ禍となり、試食会自体がなくなってしまいました。
今思えば、とても貴重な体験だったように思います。
次回は「㊴小学校の夏休み中の仕事」について書きます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
嘔吐恐怖症の私の子育てと、お役立ちグッズをご紹介!
前回の「子供の風邪」で少し子育てにネガティブな記事になってしまったので、今回は嘔吐恐怖症による私の子育てと、役立ったグッズを紹介していきます。
※今回は嘔吐恐怖症の方への応援を込めた記事です。
嘔吐恐怖症とは
自分が吐くことや、他人が吐くことに恐怖を感じる病気のことです。
パニック障害の一種と考えられています。
嘔吐恐怖症の子育て~赤ちゃん編~
子供は嘔吐がつきもの。
嘔吐恐怖症の私が子育てをちゃんとできるのか、母になる前から自信がありませんでした。
つわりもとても怖かったですが、リリーフバンドや葉酸サプリ、ヨガ(妊娠1年前から毎週通っていました)を取り入れたおかげなのか(?)吐くことなく乗り越えられました。
リリーフバンドのご紹介。↓
羨ましいことに一度も吐かない子供もいるらしいー。
もしかしたらうちの子もそうかも知れない。
もし吐いても親になればたくましく対処できるようになるかも知れない。
そんな淡い期待を抱きながら私の子育ては始まりました。
産まれた赤ちゃんはミルクをよく吐くとリサーチ済みだったので、逆流を防ぐためのゲップは毎回余念なく行いました。
そんな赤ちゃん時代、ミルクを吐いたのは数える程度。
それもごく少量だったので、慌てず騒がず対処できました。
乳幼児にかかりやすい胃腸炎「ロタウイルス」のワクチンは当時有料(1万円×2回!)でしたが、何よりも優先して受けさせました。
そのおかげか、感染力が非常に強く5歳までにほとんどの子が感染すると言わていたロタウイルスに感染することはありませんでした。
ロタウイルスのワクチンは生後24週までに受けなければいけないので、予防接種の計画は出産前に立てておくのがおすすめです。
嘔吐恐怖症の子育て~幼児編~
初めて娘が嘔吐したのは2歳のときでした。
夜、夫婦で映画鑑賞をしていたら、寝ていた娘が起きてきてリビングで●●。←詳細は書かないようにします。
一瞬パニックになった私ですが、夫が片付けに、私が娘の着替えや洗濯に素早く対応しました。
とにかく「早く着替えさせてキレイにしたい!」という思いが先走り、勝手に体が動いていました。
原因はいまだ分かりません。
夏の旅行から帰って間もなかったので、疲れで体調を崩していたのかも知れません。
その夜は夫が娘を寝かしつけ、何事もなく朝を迎えました。
トラウマとなりそうな出来事ではありましたが、意外にも夫婦で機敏に対応できたので一瞬で終わった出来事となり、記憶も実はおぼろ気です。
嘔吐恐怖症の子育て~幼稚園編~
さて幼稚園入園。
ここから度重なる風邪が引き金となり、喘息を発症。
喘息の咳も厄介でしたが、胃腸炎を一度もらってきたこともありました。
夏のプール遊びで水を飲んだのか、幼稚園から帰ってきてからのハプニングもありました…。
吐くのも、吐くのを見るのも恐怖ですが、吐きそうな雰囲気もダメなので、そのたびに私は身を削るほどビクビクしていました。
でも大丈夫です!
便利グッズがありますから。(^^)
事件発生!備えあれば憂いなし!
育児中にそんな事件が発生したら、とりあえず直視しない。
もし視力が悪ければ、ラッキーかも知れません。
私は普段コンタクトと眼鏡ですが、それが起きたときは敢えて裸眼で対応します(笑)。ぼんやりした視界なら、恐怖が和らぐからです。
ここで助っ人となるのは、あらかじめ用意していた嘔吐処理グッズの入ったボックス。
このボックスさえあれば、事件が突然起きてもパニックになるのは最小限に抑えられます。
事件発生直後、やるべきこと第1はマスクと使い捨て手袋をすること。
原因が分からないので、まずは感染症を疑って自分への予防を優先させます。
ここで動揺してると命取り、とにかく急ぎましょう。
自分の防御力を高めたら、1秒でも早く例の「あれ」に凝固剤をふりかけ、ウイルスの飛散を防止します。
その強力な助っ人として登場するのが「オウトロック」!
ウイルスもニオイも瞬時に閉じ込め、1分ほどで固めるという大した仕事ぶりを発揮してくれます。
オウトロックが仕事している間に子供を着替えさせ、汚れた物の洗濯、もしくはゴミ袋などに入れて見えないように処理しちゃいましょう。
具合の悪い子供は、おやすみシーツ(100円ショップ)の上で休ませておきます。
オウトロックの仕事が終わると、ふりまいた凝固剤が砂のようにサラサラと固まっています。
これはもうビックリですよ、片付けに恐怖を感じることがありません!
布の上だと砂の始末に少し苦労しますが、ほうきとちり取りで頑張ってかき集めます。
(ほうきとちり取りは100円ショップのものを使用しています。)
仕上げは、次なる助っ人登場「アルタンノロエース」です。
商品名が付いている通り、私たちが最も恐れるノロウイルスへの消毒効果があります。
もちろんノロウイルスだけでなく、コロナやインフルエンザ、手足口病といったあらゆるウイルスを失活させると言われています。
成分はエタノールと食品添加物のみなので、食品にかかったり、口に入っても安全です。
事件現場周辺を徹底的に噴霧し消毒しましょう。
子供のそばには桶を用意しておくのも忘れずに。
次からはトイレか、もしくは桶で事なきを終えてくれるはずです。連続2回目となると、1回目の事件発生より免疫が付いているので、驚くほど冷静に対応できるようになっています。これは、実証済みです。
便利な嘔吐処理グッズ
この嘔吐処理グッズは、子供が4歳くらいのときに用意しました。
私の助っ人であるオウトロックとアルタンノロエースは、今2代目で出番待ちをしています。(出番来ずに引退してくれることを望んでいますが…(^^;))
まだまだ子育て中でビクビクすることがありますが、処理グッズのおかげで対処できています。
大丈夫です、病みそうなほど恐怖心を持って生きていた私が親となり子育てできているのですから。
やるべきことがシミュレートできていれば、あとは素早く動くだけ。
早ければ早いほど簡単に終わらすことができますし、体を動かしているうちに夢中になって恐怖心が薄れていくのを感じます。
確実にレベルアップしています、本当です。
少しでもこの記事がお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
㊲子供の風邪(機能性ディスペプシア闘病記)
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㊲子供の風邪
当時5歳の娘は、幼稚園に入園してからというもの、とにかく風邪を引きまくっていました。
それまで熱もほとんど出したことがなかったのですが、見事に集団生活で病気の洗礼を受けてしまったようです。
そんな度重なる風邪が引き金となって、3歳で喘息を発症してしまいました(赤ちゃんの頃からアレルギー体質でした)。
喘息の子が風邪を引くと、咳が長引き、夜も眠れない日々が続きます。
小さな子の咳は勢いがあるので、咳と共に嘔吐しそうになったり、あるいは嘔吐してしまうこともあります。
喘息については、また改めて記事にします。
また小さな子は風邪だけでなく、嘔吐恐怖症の人が最も恐れる(?)胃腸炎にかかることもあります。
病院の先生からは
「子供は病気をして免疫をつけながら育っていくもの」
と言われてきましたが、私はその言葉に励まされることなく、体調を壊し続ける子供の育児に身を削るほど憔悴しきっていました…。
子供の病気でこんなに追い詰められてしまうのは、私が嘔吐恐怖症であることが影響していることを自覚しています。
いくら母となっても怖いものは怖いし、逃げることができたらどんなに楽だろうと思いながら看病していたことを思い出します。
(もっと重い病気を抱えた子はたくさんいるのに、なかなか強い心を持てなかった自分と今もときどき葛藤しています…。)
そして子供の風邪は強力なのか、大抵私にうつり寝込むことも少なくありませんでした。
そうやって心身共に疲弊してしまうと、私の行き着く先は…。
胃腸の不調、つまり機能性ディスペプシアの悪化につながりました。
機能性ディスペプシアは風邪にご用心!
ストレスや不規則な生活、乱れた食生活は胃腸機能を低下させる要因となりますが、風邪も注意が必要です。
風邪を引くと、胃腸はウイルスと闘うために免疫細胞を増やそうとフル活動します。
フル活動をした胃腸は、食欲不振や、消化・吸収の低下がみられます。
健康な胃腸であれば一時的な不調で終わりますが、胃腸の弱い人や機能性ディスペプシアを患っている人であれば、低下した胃腸機能が回復するのに時間がかかります。
参考にさせてもらったW.AKIRA (id:akira2013web) さんの記事です。↓
風邪を引いたら無理して食べなくて良い
普段から食べることが義務に思えている機能性ディスペプシアの人にとって、この言葉はちょっぴり嬉しいかも知れません。
ウイルスとの闘いでエネルギーを消耗してしまった胃腸は、休ませることで機能が回復すると言われています。
最近ではプチ断食で身体をリセットする健康法も話題になっています。
胃腸を休めることで消化器官が本来の働きを取り戻し、不調の改善や健康維持に効果があると言われています。
風邪のときこそ、数日間だけ胃腸を休ませるチャンスととらえてみるのも良いかも知れません。
水分補給は心がけていきたいですね。
最後に・・・
機能性ディスペプシアの人は、嘔吐恐怖症を患っている人も多いと思います。
この記事で子育てをネガティブにさせてしまってはいけないので、嘔吐恐怖症の私が子供の看病の際に役立ったグッズや対策を記事にしました。
ご参考下されば、幸いです。
次回は「㊳小学校の給食試食会に参加する」について書きます。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㊱一時保育を利用した娘の様子(機能性ディスペプシア闘病記)
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㊱一時保育を利用した娘の様子
幼稚園が大好きだった当時5歳の娘。
夏休みの間だけ保育園に行くと話をしたとき、実は嫌がりました…。
だけど見学の際、
「いつから来るの?」
とクラスのお友達が話しかけ、歓迎ムードを作ってくれたので気持ちを切り替えようとしていました。
初日の朝は不安そうにしていましたが、保育園に迎えに行くとすっかり馴染んでいました。(娘は人見知り屋ですが、マンモス幼稚園に比べて人数の少ない保育園はアットホームで馴染みやすかったようです。)
帰り道は、幼稚園とは違う保育園の過ごし方に興奮しっぱなしでした。
~娘が保育園で驚いたこと~
・毎回、近くの公園までみんなで歩いて遊びに行ったこと。
・お昼寝があったこと。
お昼寝は眠れなくて少しつらかったけど、起きたときのオヤツが楽しみだったよ。
~娘が保育園で嬉しかったこと~
・給食とオヤツが手作りだったこと。
・先生がとにかく優しかったこと。
・自由に遊べる時間が長かったこと。
・制服や体操着がなく、支度が楽だったこと。
※個人の感想です。
また、園庭では野菜のミニ栽培していて、みんなで収穫し調理をする時間もあったようです。
一時保育料は時給で働く私の1日の半分以上の料金をとられましたが、娘の体験話を聞いて、習い事に行っていると思えばかなり有効な時間を過ごしているように思えました。
自信をなくしたときに読みたい本
仕事を続ける自信が喪失するたび、思い起こす本があります。
少し前に話題になった、渡辺和子さんの著書「置かれた場所で咲きなさい」です。
受け止め方はそれぞれですが、悪いことばかり目を向けるのではなく、そこから何が得られるかを学ぶことの大切さを教えてくれています。
決して「我慢しなさい。」という教えではなく、変えられない環境や体質、戻れない過去に嘆きあきらめるのではなく、悩みを受け入れながら自分らしい花を咲かせよう、そんなメッセージが込められているのを感じます。
・現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。
・迷うことができるのも、一つの恵み。
「置かれた場所で咲きなさい」より引用
コロナ禍の今だからこそ、響く言葉もありますよ。
しばらく仕事中心の記事となっていましたが、次回は「㊲子供の風邪」について書きます。
機能性ディスペプシアの悪化原因の1つとなっていたことを綴りたいと思います。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉟それぞれ事情を抱えて(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉟それぞれ事情を抱えて
子供の夏休み中は保育園の一時保育を利用して働きましたが、保育料は時給で働く私の1日の半分以上の稼ぎを持っていかれました。 ↓
また、本来幼稚園児である娘を保育園に預けることの罪悪感や、夏の暑さで機能性ディスペプシアの症状が安定しなかったせいもあり、私は仕事を続ける自信を失くし始めていました…。
「自分のしていることは意味があるのだろうか?」
「娘がもう少し大きくなってから仕事を始めても良かったのでは?」
そんなことを思っていたとき、職場の人たちの抱えるそれぞれの事情を知りました。
・子宮筋腫で重度の貧血を持ちながら仕事をしている人
・難病指定の病気にかかり、長年入院した挙句今も病院に通いながら仕事をしている人
・障害児を育てながら仕事をしている人
・介護をしながら仕事をしている人
大なり小なり、何かしらの事情を抱えながらも仕事を続けている人たちの存在に気付かされました。
そして、障害児を育てながら仕事をしている先輩が
「私、仕事に救われてきたの」
と言った言葉を思い出しました。
先輩のその本意を聞くことはできませんでしたが、私は何となく分かるような気がし、何とも言えない気持ちになりました…。
仕事に対する意義や目的はそれぞれ異なりますが、仕事に行ける自分や、働ける環境があるということは改めて幸せなことのように思いました。
パワハラやブラック企業でつらい思いをされている人もいるので一概には言えませんが、「仕事をしている自分」に救われ、日常生活を維持できていたりもします。
次回は「㊱一時保育を利用した娘の様子」に続きます。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉞幼稚園の夏休み中の仕事(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉞幼稚園の夏休み中の仕事
※今回は機能性ディスペプシアだけではなく、幼稚園児を抱えて仕事をする方に向けた内容も含みます。(内容は2017年になります。)
娘の通う幼稚園は延長保育はありましたが、夏休み中の預かり保育はありませんでした。
そのため、「夏休み中に仕事に行けない」という理由で仕事をあきらめている親御さんたちが多くいました。
私もこの問題をどう乗り越えるかが課題でしたが、就職活動をする前にファミリーサポートの登録や保育園の一時保育について調べて準備をしていました。
保育園の一時保育の利用
夏休み中に一時保育を利用できる保育園はわりと多くありましたが、駅近くの保育園だとすぐにいっぱいになってしまったり、小さな保育園だと受け入れ枠が少なかったりしました。
そもそも一時保育のない保育園もあったのですが、運よく自宅から歩いて10分ほどの保育園で見つけることができました。
私が利用した一時保育利用までの流れです。
①登録に行く
電話で登録日時を予約しました。
登録当日に書類(名前や住所、子供の状況など)を記入し、保育園の事務所で園長さんと面談をしました。
娘は喘息とハウスダスト、卵白アレルギーがあったので事前に伝えておきました。
また娘の反応も見たかったので、保育園内の見学を申し出ました。
0歳の赤ちゃんがいてビックリしたよ。みんな楽しそうに見えた。
幼稚園にはないアットホームさがありました。
②利用したい月の1か月前に電話予約する
一時保育は人数が制限されているため、先着順になると言われました。特に長期休みは利用者が増えるようです。
私は仕事のシフト日が固定されていたので、前月1日になった時点で1か月分の利用日の予約を電話でしました。
※保育園によっては利用日数の上限を設けているところもあります。
③利用日当日
当日持って行くものは水筒と、一時保育用の報告ノート1冊でした。
低年齢の子供によっては着替えなどが必要になるようです。
一時保育用の報告ノートは、担任の先生が子供の1日の様子を書くものです。とてもきめ細かに書かれていて、初めて見たときは感動しました。
支払いは現金前払いで、子供を保育室に送ってから事務室で支払いました。
一時保育の料金は、午前と午後で分かれていました。
9時~13時まで利用 → 2,000円
13時~17時00分まで利用 → 2,000円
給食代(おやつ含む) → 300円
私は9時~16時30分までの利用(夏休みの間、仕事は9時30分~16時まで)だったので、給食代を含め4,300円支払いました。
一時保育を利用しながら仕事を続けて
一時保育料は、時給で働く私の場合、1日の半分以上の稼ぎに相当しました。
これはけっこう痛い出費です。
私はこのとき、金銭面のことを始め、幼稚園児の娘を保育園の一時保育を利用して仕事を続けることの罪悪感や、夏の暑さで機能性ディスペプシアの症状が良くなかったこともあり、
「自分のしていることは意味があるのだろうか?」
と思うようになりました。
入社して約2か月。
仕事もなかなか慣れず、ただ忙しく夏が過ぎていくように思い、仕事への意欲を失くし始めていました…。
「機能性ディスペプシアと夏」を書いた記事です。↓
次回は「㉟それぞれ事情を抱えて」について書きます。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉝きつかった歓迎会(機能性ディスペプシア闘病記)
はじめての方はこちらをご覧下さい。
㉝きつかった歓迎会
予定していなかった食後のコーヒー。
食事と飲み物がセットなら種類を選べますが、サービスで出された飲み物に選択肢はありません…。
機能性ディスペプシアの私にとって、コーヒーは吐き気を誘発する代表的な飲み物でした。
だけどお店の人の好意で出されたものを「飲めない」と言うこともできず、水と交互に少しずつ飲み干すしかありませんでした。
何とか完食したハンバーグ定食の後だったので、このときのコーヒーはいつもよりとてもきつかったです…。
飲んでる最中からムカムカしていましたが、会社に戻ってからすぐにナウゼリン(吐き気止め薬)とアコファイド(胃の運動機能改善薬)を服用し、大きな深呼吸を繰り返しながら午後の仕事を乗り切りました。(当時短時間勤務だったため、仕事は14時までで実質1時間頑張りました。)
が、帰宅後は久しぶりの吐き気との戦いが待っていました…。
こうして強い吐き気を再び起こしてしまうと、安定していた機能性ディスペプシアの症状もまた逆戻りしてしまいます。
機能性ディスペプシアのループ
↓
昨日まで食べられたものが食べられなくなる
↓
症状が落ち着くまで食事量を減らし、消化に良いものを食べて良い状態に戻していく
↓
症状が安定してくる
↓
消化の悪い食事や思いがけないストレスなどで再び症状悪化
私はこのループを6年間繰り返していました。
コーヒーは胃腸を荒らす?
機能性ディスペプシアでなくても、コーヒーを飲んで吐き気や下痢を引き起こす人は少なくありません。
原因として考えられるのは…
・カフェインの過剰摂取
・コーヒーの抽出物に含まれる「クロロゲン酸」という物質
・コーヒー豆の鮮度の悪さ
・アレルギー
コーヒーに含まれる「カフェイン」や抽出物に含まれる「クロロゲン酸」が、胃酸を過剰に分泌し、胃の粘膜を刺激すると言われています。
特に空腹時に胃酸が過剰に分泌されると、吐き気や胃痛を引き起こすので注意が必要です。
下痢の原因は、コーヒーに含まれる「タンニン」の可能性があります。タンニンが腸粘膜を刺激し、人によっては腹痛や下痢を引き起こすと言われています。
それ以外にもコーヒー豆の鮮度が落ちると、酸味が強くなり吐き気を起こす原因にもなります。保存状態の悪いコーヒーには気を付けなければいけません。
機能性ディスペプシアが改善傾向にある今、コーヒー1杯なら吐き気は起きません。でもやっぱりコーヒーはあまり好きではありません…。
次回は「㉞幼稚園の夏休み中の仕事への思い」について書きます。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉜歓迎会どうする!?(機能性ディスペプシア闘病記)
はじめての方はこちらをご覧下さい。
㉜歓迎会どうする!?(機能性ディスペプシア闘病記)
短時間勤務のパートで入社したので歓迎会なんて無いと思っていましたが、きちんとあるところはあるようです…。
主婦層が多いためランチタイムで行うことなりましたが、機能性ディスペプシアの人にとってあまりメニューが選べない外食や、できるだけ完食を目指さなければいけない外食は相当のプレッシャーです。
お店は職場から歩いて5分の洋食屋さんで決まりました。
メニューは「ハンバーグ定食、生姜焼き定食、ハヤシライス、クリームコロッケ定食」の中から事前に選ぶように言われました。
どれも人気の高いメニューですが、機能性ディスペプシアの私には胃もたれが起きそうなので外食では避けてきたものばかりでした。
とりあえず好物であるハンバーグ定食を選びましたが、そこから歓迎会までのカウントダウンが始まりました。
安定しつつあった機能性ディスペプシア。
薬(タケプロン、アコファイド、ナウゼリン、六君子湯)は、この頃はタケプロンと六君子湯の2種類に減らしていましたがフルコースに戻しました。
これまでやったり、やらなかったりのセルフケアも再開しました。
とにかく体調を万全にして迎えなければ…。
仕事を始めると、そんな日がときどきやってきます。
定例ランチ会や、取引先へのご挨拶など、頻度は少ないながらも体調良好であることが前提として求められる社会人の立場に、機能性ディスペプシアになってから過酷なものを感じるようになりました。
私が行ったセルフケア①↓
私が行ったセルフケア②↓
私が行ったセルフケア③↓
次回は「㉝きつかった歓迎会」について書きます。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
㉛職場のランチタイム(機能性ディスペプシア闘病記)
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㉛職場のランチタイム
職場のランチタイムは本来リラックスできるはずの時間ですが、場合によっては苦手な人とコミュニケーションをとらなければならなかったり、行きたくないお店に付き合わされたり、興味のない会話や緊張を強いられながら過ごさなければならないこともあります。
どんなにベテランの社会人(?)になっても、苦痛なランチタイムを割り切るのは至難の業だと感じています。
それにつけて、機能性ディスペプシアの人は少食である上、気を遣う人と食事をするとさらに食べられなくなる傾向にあります。
「食べられないこと」にやたら罪悪感を感じている機能性ディスペプシア患者にとって、人から「それしか食べないの?」と指摘されるとかなり追い込まれてしまうので、できるなら食事は1人でコッソリ食べたいところです(リラックスしながら食べた方が消化運動も活発になりますしね)。
機能性ディスペプシアの食べ方の工夫について書いています。↓
ですが…。
私が入った職場は、大きな丸テーブルを囲みながら全員で食事をするスタイルでした。
人見知りの人にとっても、機能性ディスペプシアの人にとっても、かなり苦手なスタイルです。
まず複数の人との会話は、入社したばかりだと苦痛さを増します。
どんな人なのか見極められていないので、探り探りの会話しかできず弾みません。
私はこのとき、ひたすら聞き役に徹し、愛想笑いを浮かながらやり過ごしていたのを思い出します(苦笑)。
この気を遣うランチタイムは、コロナ禍に入るまで続きました…。
そして私は食べられないことを想定し、子供用の小さなお弁当箱を持って行きました。
中身は「茶碗半分くらいのまぜごはん、焼き鮭、卵焼き」という超シンプルなものにしました。
このおかずは機能性ディスペプシアの症状が悪化したときにも食べられた食品です。
どれも消化に良いものなので、私の中では食後に吐き気に襲われる不安を回避できる安心食材でもありました。
他に、超薄味の野菜炒めや煮物、ゆで卵、などメニューを少し入れ替えていきましたが、唐揚げやハンバーグなどの消化がやや悪いおかずをお弁当に詰められたのは、ずっと後になってからのことでした。
そんな小さな子供用のお弁当箱を持って行ったのでツッコまれることを恐れていましたが、意外にも他の人も節約やダイエットで少なめの昼食をとる人が多く、私の昼食の量は目立つことはありませんでした。
※機能性ディスペプシアの人は嘔吐恐怖症も併発されている方も多いと思います。
そのため人と食事することを極端に恐れていますが、私も無いわけではありませんでした。
ただ私の場合、対策として自分の椅子の近くに常にごみ箱を置いておいたので、それが安心材料となって乗り切れました。
次回は「㉜歓迎会どうする!?」について書きます。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。